第3話 鑑定強化作戦

ここから選べる選択肢を探そう。


①【鑑定】の結果を信じず、ここで脱出する方法を探すか救助を待つ


どうやって?っていうことになるし、【鑑定】を疑っていたら進まないし、水がなくてもれなく死ぬから却下。



②頑張って1体魔物を倒して【神々の記憶】のスキルを解放する。


どうやって災害級ダンジョンの魔物を倒せと?



③試練待機中になってるからどうにかして試練とやらを発動させてみる。


これが一番現実的かもしれないけど、どうやったら試練が発動するんだ?




とりあえず③で考えてみる。試練を発動させる方法を考えると、


❶一定時間経ったら自動的に始まる。

➋セーフティーゾーンの中から出たら始まる。

❸魔物を倒したら始まる。

❹ボスを倒したら始まる。


❸か❹なら詰みだ。結局➁と同じことになる。


現実的なのは❶か➋だが・・・。


1つ思い出したことがある。この【鑑定】というスキルはとにかくいろんな物を鑑定しまくるか、超ランクが高い魔物を鑑定すると進化する。それで特異級ユニークスキル【鑑定士】になると鑑定で出てきた情報をさらに鑑定できるスキル【解析】がスキルの中に内包されていると【鑑定士】スキル持ちの人に聞いた。


つまり、ここセーフティーゾーンから災害級の魔物を鑑定すればいい。



と、考えているとすぐにセーフティーゾーンの目の前に魔物が来た。


いわゆる、牛頭鬼ミノタウロスの強いバージョンだろうか?めちゃくちゃ大きい戦斧バトルアックスを両手に1本ずつ持っている。


「【鑑定】」


すると同時に激しい頭痛が襲ってくる。


『【鑑定】のスキルレベルが2にレベルアップしました。【鑑定】のスキルレベルが3にレベルアップしました。【鑑定】のスキルレベルが4にレベルアップしました。・・・・・・・・・・・・』


忘れてた。自分より遥かに強い魔物を鑑定するのは頭痛がヤバイからおすすめしないよって言われてたわ!


【システム】と呼ばれるレベルアップ等を伝えてくれる声を聞きながら俺はそのまま意識を失った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見慣れない天井を見て思い出す。


「そうだった。【鑑定】はどうなったんだ?自分を鑑定してみればいいか。【鑑定】」


名前 遠藤蒼太

レベル 21

スキル 超上級エクストラスキル【上位鑑定】Lv.6/10 [潜在スキル 解放率100%]

潜在スキル ■■■スキル【神々の記憶Ⅸ■■】

      ■■■スキル【神々の記憶Ⅵ■■】 

     ■■■スキル【神々の記憶ⅩⅦ■■】


結構簡単に進化するんだね。いや、災害級めっちゃ強いやつを鑑定したからだけど。


これを次の特異級ユニークになるまで繰り返せばいいと。


ちなみに、さっきのつよつよ牛頭鬼ミノタウロスはこんな感じ。



牛頭鬼王ミノタウロスキング

レベル 255

ランク S-級

スキル 【   】【   】【    】


空白はレジストされているだけだ。俺のレベルや上位鑑定がさらに進化していけば鑑定できるようになるのかもしれない。


というか、セーフティーゾーンで認識されていないところから鑑定したからこれしかレジストされていないけど、認識されている状態でやったら何も見えないだろう。


こいつでもこのダンジョンでは弱い方なのだろう。


よし!もう無心で鑑定しまくろう。



混沌粘性生物カオススライム

ランク 災害級中位

レベル 565

スキル 【   】【   】【   】【   】【   】【   】【   】



聖鉄牛頭鬼ミスリルミノタウロス

ランク 災害級下位

レベル 410

スキル 【   】【    】【    】【    】【    】



聖鉄牛頭鬼ミスリルミノタウロス戦斧バトルアックス

ランク 伝説級レジェンダリー

武具スキル 【    】【   】【   】



大鬼帝王オーガロード

ランク 災害級下位

レベル 365

スキル 【   】【   】【    】

 【     】【     】



大鬼帝王オーガロードのメイス

ランク 遺物級レリック

武具スキル 【    】【    】



炎地獄番犬ヘルハウンド

ランク S+級

レベル 285

スキル 【    】【    】【    】

【     】【     】



不死魔導王リッチキング

ランク 災害級下位

レベル395

スキル 【    】【    】【    】


不死魔導王リッチキングの杖

ランク 伝説級レジェンダリー

武具スキル 【   】【   】【    】



その後も俺は無心でひたすらにセーフティーゾーンから間に【システム】の声を挟みつつ、鑑定&気絶を続けた。


・・・とっくに目標の特異級ユニークスキルを通り越していることと、鑑定による魔力の使いすぎで命の危険があることに気付かずに。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あれ?何分経ったんだ?まあ、いいか。特異級ユニークスキルにはなったか?【鑑定】」


名前 遠藤蒼太

レベル 21

魔力量 2152/7921

加護 ■■の加護 ■■の加護 ■■の加護

スキル 英雄級ヒーロースキル【上位鑑定士】Lv.2/10

潜在スキル ■■■スキル【神々の記憶Ⅸ■■】

      ■■■スキル【神々の記憶Ⅵ■■】 

     ■■■スキル【神々の記憶ⅩⅦ■■】

称号 鑑定の狂人


【上級鑑定士】・・・ってちょっと待て。英雄級ヒーロースキル?鑑定の狂人?俺本当に何時間鑑定してたの?こわ。もうやらないでおこう。



ともかく、目標を達成したことは間違いない。



「【上級鑑定士 解析】」


上位鑑定士

内包スキル 【鑑定】・・・ステータスを見る

      【解析】・・・スキル等の詳細を

            見る。

      【評価】・・・物をランクで表す。



内包スキルというのは複数のスキルを内包するスキル──主に職業系スキル──に含まれるスキルのことだ。


職業系スキルは複数の強力なスキルを内包していることがほとんどらしい。また、【上位鑑定士】に内包される【鑑定】と上位ハイスキル【鑑定】では天と地ほど性能に差があるそうだ。例えば、【上位鑑定士】のスキルで【鑑定】の能力を使うときには、【上位鑑定士 鑑定】となるのだ。───だから本当は【鑑定】のスキルを使うとき、【鑑定 鑑定】が正しいのだとか。【スキル名 実行内容】となるのがスキルの正しい使い方らしい。



職業系スキルは一番早い物でも特異級ユニークからしか見つかっていないらしい。あくまで公表された情報だから実際のところは分からないけど、ある程度の信憑性はあると思っている。ちなみに戦闘系の特異級ユニークスキルを持っていたら探索者ランクはB級になれるって言われている。【上級鑑定士】は戦闘系じゃないからB級にはなれないけど。まあ、そもそもB級探索者でも一般人でもここでは何ら変わらず無慈悲に何の抵抗もできずに瞬殺されるだろうけど。いや、めちゃくちゃ速度に特化したスキルを3つぐらい持つB級探索者がいたらもしかしたらちょっとぐらいは耐えられるかもしれないけど。



そして本命である迷宮の方を解析する。どうやら、ステータス以外の物は【解析】らしい。


「【上位鑑定士 解析】」


20秒ほど経つと、解析が終わった。鑑定と違って少し時間がかかるらしい。ただ、自分のことなら鑑定と同じぐらいのスピードで【解析】できるみたいだけど。


解析結果は、



災害級 選択の試練Ⅰの迷宮ダンジョン

選択の試練Ⅰが行われる専用の迷宮。

■■■■■によって創られ、■■■■へと至ることのできる者のみが行くことのできるダンジョン。非常事態のため、■■■■■によって対象者・遠藤蒼太を巻き込むように出現した。攻略に成功すると、■■■■■との対話が可能。


試練発動待機中

試練の発動が止められている。対象者がセーフティーゾーンから出ることによって選択の試練Ⅰが発動する。全3段階に分けられている。


進入不可、脱出不可

ダンジョンが■■■■■により世界と隔離され、外部からの進入、内部からの脱出が不可能になっている。脱出するには、完全攻略し、選択の試練Ⅰのダンジョンコアを対象者が吸収しなければならない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る