霜峰市北区・廃スキーリゾートにて
調査報告書・第07号
対象施設:霜峰市北区 廃スキーリゾート
調査日:20XX年1月15日
調査班:霜峰市文化観光課・廃墟調査班
1. 背景
対象の廃スキーリゾートは、かつて観光客で賑わった施設であったが、経営不振と事故の影響で閉鎖された。
閉鎖後、リフトやゲレンデに立ち入った者の中には、吹雪や雪崩以外の不可解な現象を体験した報告がある。
今回の調査は、施設内部・ゲレンデ周辺の現状確認、過去報告の再現性検証、及び写真・動画・音声資料の取得を目的として実施した。
2. 調査結果
2-1. 施設状況
ロッジ:建物の壁は凍結と雪の重みでひび割れ。窓ガラスはほぼ破損。
リフト:ケーブルは錆び、ゴンドラは揺れるだけで固定されていない状態。
ゲレンデ:雪に覆われた斜面には、崩落した標識や雪崩跡が点在。足元の安全が確保できない。
2-2. 異常現象
ゲレンデを歩く途中、誰もいないはずのリフトから低いうめき声が断続的に聞こえた。
映像記録に、吹雪の中で人影が滑るように現れるが、次の瞬間には消失。形状は特定不可。
ロッジ内部では、床の雪や氷の下から足音が聞こえ、調査班が触れた箇所には、濡れた手形のような跡が残る。
リフトゴンドラの一つが、微かに揺れる映像を確認。外部からの影響はなく、調査班以外の存在を示唆。
2-3. 証言断片
元リゾート管理員M(男性・60代)
「閉鎖後も夜になると、リフトの動く音や滑る人影を見たことがあった。誰もいないのに……」
観光客N(女性・30代)
「吹雪の中、ゲレンデに人がいる気配を感じた。でも近づくと、そこには誰もいなかった」
3. 総合所見
調査中、ゲレンデ・リフト・ロッジ内で断続的な異常を確認。
足音、人影、手形の痕跡、リフトの揺れなど、調査班以外の存在を示す現象が記録された。
映像や音声資料は不完全であり、原因は不明。異常は未解決のまま公式記録として残す。
4. 備考
本資料は公式調査記録として保管され、無断での閲覧・複製は禁止。
映像・写真資料の一部は劣化または消失しており、全貌確認は不可能。
異常は現在進行中の可能性あり。
吹雪や凍結による危険も高く、立入禁止区域の厳守を推奨。
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