第23話・2006.4.28(fri)16:48『部活やすんだ』

何気にまだふらふらとしてたから部活休んだ。みんなに『ユッキー危なっかしいから帰りな』っていわれたし。顧問の先生からも『そうだな。帰れ。』って言われちゃったから意気消沈気味に家に帰りました俺。地味村那央。15歳。独身。


そういえばこないだの身体測定のとき、紺野の生年月日チェックした。確か5月。で、13日。俺より四ヶ月おにいちゃんだ。


昨日は紺野が部活の後に、ケーキ持参で見舞いに来てくれた。そのケーキがこの世のものとは思えないほど美味くてさ、一人でほとんど食っちゃった。紺野は俺んち家族が5人だから、一人2個ずつで全部で10個っていう計算で買ってきてくれたみたいんだけど、家族に食わすのもったいねえし!


家族には一個ずつやって、あとは俺様のものにしたんだけど、昨日食いきれなかった分を食おうと思って、ジュース入れてケーキもって二階に上がる。そして紺野にメールしたら、すぐに電話がかかってきた。


『ユッキー?』

「うん」

『ちゃんと帰れた?』

「うんっ」

『あ、そ。じゃあいい。じゃ。』


ブツ。


・・・・・。



どんだけテンプレートなやりとりなんだ



今日は19時から塾なんだ。テストなんだけど、俺あの塾の奴らに絶対負けたくないから頑張る。紺野にもらったケーキくって、テス勉しっかりがんばって、結果につなげる、絶対。


よし。がんばるかー。

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