第14話

夜の静寂が部屋を包む中、ベッドの中でアマリリスとフララスは長い時間をかけて、互いの心や過去のことを語り合った。外の音楽は静かに流れ、窓の外の街の灯りは遠く揺れている。二人はぬいぐるみや布団に包まれながら、言葉を交わすことで、少しずつ距離を縮めていった。


フララスはやがて目を閉じ、眠りの縁に近づいていった。そのとき、静かに、ほとんど囁くように独り言を口にした。


「死が絶対的な幸せ……」


アマリリスは目を閉じていると思われたフララスの言葉を、そっと耳にした。心の奥に響くその言葉に、アマリリスはしばし動けずにいた。


部屋は暗く、静かで、外の世界の喧騒は届かない。フララスの寝息が少しずつ規則正しいリズムを刻み始める中、アマリリスはベッドの端に座ったまま目を閉じられなかった。


――「死が絶対的な幸せ」――が、頭の中でぐるぐると回る。どうして?どうしてこの子は、自分に向けられた世界の苦しみの重さに、死という答えを選ぼうと考えたのか。


アマリリスは深く息を吐き、心の中で決意した。

この子の光を、絶対に取り戻さなければならない。

そして、たとえ眠れなくても、この子を守るためにそばにいると。


窓の外の街の灯が静かに揺れる中、アマリリスの思いは夜の闇に溶けていった。ベッドの中で眠るフララスの小さな背中を見つめながら、アマリリスは眠ることができなかった。

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