第7話

アマリリスは少女を自分の家まで連れて帰った。玄関で両親に向かって言う。

「この子、神様だから、ちょっと家で預かるんだけど」


両親はにこにこと微笑みながら、

「わかったわよ、了解しました」

と、柔らかく答えた。


アマリリスは少女を自分の部屋まで案内する。部屋に入ると、少女はポケットから小さなガムを取り出し、アマリリスに向かって尋ねた。

「食べますか?」


アマリリスは軽く頷き、少女から受け取ったガムを口の中に入れる。

「ありがとう……とにかく、うちへようこそ。で、名前を聞かなきゃいけないけれども、教えてくれるかな?」


少女は少し静かにしてから答えた。

「ア・ミコトカ・ド・アマテラス・フララスと言います」


アマリリスの目が一瞬、大きく見開かれた。

「天照大御神の一族じゃない……すごいな。そんな人と初めて会った。なかなか、そんな神様の一族の人とお目にかかることはないから……光栄です」


少女は肩をすくめ、落ち着いた声で言う。

「私は天照の子孫ではありますが、分家みたいなものです」


アマリリスは首を横に振り、確信したように言った。

「そんなことないって。あの羽根は絶対に、天照大神の羽根よね……」


少し微笑みながら、アマリリスは名乗る。

「私はアマリリス・羽矢・未嶺・ライトライムと言うんだ。よろしくね」


部屋の窓から差し込む日差しが、柔らかく照らして二人を包むようだった。

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