第7話
アマリリスは少女を自分の家まで連れて帰った。玄関で両親に向かって言う。
「この子、神様だから、ちょっと家で預かるんだけど」
両親はにこにこと微笑みながら、
「わかったわよ、了解しました」
と、柔らかく答えた。
アマリリスは少女を自分の部屋まで案内する。部屋に入ると、少女はポケットから小さなガムを取り出し、アマリリスに向かって尋ねた。
「食べますか?」
アマリリスは軽く頷き、少女から受け取ったガムを口の中に入れる。
「ありがとう……とにかく、うちへようこそ。で、名前を聞かなきゃいけないけれども、教えてくれるかな?」
少女は少し静かにしてから答えた。
「ア・ミコトカ・ド・アマテラス・フララスと言います」
アマリリスの目が一瞬、大きく見開かれた。
「天照大御神の一族じゃない……すごいな。そんな人と初めて会った。なかなか、そんな神様の一族の人とお目にかかることはないから……光栄です」
少女は肩をすくめ、落ち着いた声で言う。
「私は天照の子孫ではありますが、分家みたいなものです」
アマリリスは首を横に振り、確信したように言った。
「そんなことないって。あの羽根は絶対に、天照大神の羽根よね……」
少し微笑みながら、アマリリスは名乗る。
「私はアマリリス・羽矢・未嶺・ライトライムと言うんだ。よろしくね」
部屋の窓から差し込む日差しが、柔らかく照らして二人を包むようだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます