勝手に美談にすんなよベイベー

青色（あおいろ）の1LDK 絶望はいつもシースルー見えないのだよ

被写体（ひしゃたい）にやけに慣れてるきみのこと 目をつむる僕をネガにしないで

一緒だとギリギリ取れなくてもどかしい、

ぼくは1きみは2のボタン

何になりたいかが分からないのなら、流れ星にだってなってあげるし

おどかしたらきみにしかないオノマトペ

たぶんぼくにしかきこえない　たぶん

夢とか目標とかなくて

ただ透明な血が滴ってる　床に

この先も帰るところも忘れたら

ほどく靴紐　とりあえず好き

「ノリ悪い」とか言われたのだけゆるさない

合わないファンデじゃないんだからさ

きみ宛に書いた手紙のさいごの行

「私はどのみちこのままだから」

たおやかな陽（ひ）ざしに言葉があてられて

葉書（はがき）の束から咲く花花花