第8話
タレントの、アイドルとかの身辺雑記とか日常茶飯事のすっぱ抜きでもけっこう需要があるというか、かなりくだらないようなことでも、ネットニュースのトピックになっていたりする。のは周知のことと思う。
くだらない、とか傲慢な言い方はオレも好きでないですが? トリビアル、些細すぎる? と言い換えてもいいです。
この間も、「柏木由紀ちゃん、ゆきりんは、『水着姿をダックスフントみたいと言われているのがトラウマ』になっている」という、トピックがピックアップされていたが、まあ、確かにファンとしては面白いんですが、かなりナスティにも思う?
で、柏木由紀ちゃんのこのゴシップは、なぜピックアップされたか? を、牽強付会やが? 忖度しても面白い気もする。
まず、こういう場合は、その人物についてなんとなくモヤモヤがあるというような場合がある。 どこか脇が甘いというのか、「一言文句をつけたくなる」感じがある。
葛藤が解決できていない人物。 落合博満をなぜ嫌う人が多いか? なんていう本もあったが、羽生結弦でも同じで、小室圭さんでも同じ。
斉藤由貴にゃむかつく、と、突然女性週刊誌の大見出しが出たり、世間とセレブリティというような対立図式は、どうも異常心理精神病理の世界に隣接した、了解不能な現象になりがちである。
世間一般、世の中には有名人というものにだいたい葛藤があって、そのことを岸田秀さんは「嫉妬の時代」という本で書いていたが、つまり、テレビに出ている美女の金持ちがなぜ私でないのか? と、こういうところに納得がいくわけはなくて、それが写真週刊誌や何やらで俳優やらアイドルをスキャンダルでなんというか引きずり下ろす? そういう「嫉妬」の蕩尽、憂さ晴らし的な解決、につながると、そういう風に分析している。
ネットいじめとか炎上、お祭りを起こすとかそういうことも類似の、社会的なスケープゴートの供犠の饗宴みたいなそう言う衝動の発散…それが単なる象徴的なカタルシスで、平和な社会の維持のための儀礼的な戦闘みたいなセレモニーになっているならまあいいのだとは思う。が?
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