metro-core

平墨 穎

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光輪の鋳型を用いて善意から繰り出せ幼いテロリズム


逆さまの器は雫、放たずに退職届を葬儀屋は


解体業者の摂理を飲めば皮膚の下で倫理がグルグル


叙情詩を懸命に読むなら「利害が葉脈を…」とささやく


薬莢は何かから知ったよ いずれたどり着く、謳歌は標 


家族の波形 轢殺死体から現れる一様に白い骨


太陽が死に絶える/水になる僕は何度君に出会えるのだろう


モデルハウスを崩して農村に 空の商品棚は寂しい


委ねてく 風をなぞったり 羨望を書き連ねるあの手も直に


駅は崩れ去って(誰も死なない)面接も消えて(誰も死なない)

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metro-core 平墨 穎 @hirazumihosaki

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