概要
肥沃な大地と高い山脈に守られた鉄壁の要塞を誇る要塞、アウシュビッツ要塞。谷を覆うように堅牢の石造りとコンクリートに阻まれ、その周囲の森も未開の地として戦車の行く手を阻み、また検問所としても機能する街道はアウシュビッツ州軍が警備している。ここは何人たりとも侵入を許さぬ百年の堅牢の城。代々の城主はゲルマンが就任していたがそのゲルマン人以外から初めてこのアウシュビッツ要塞におんな城主が君臨した。名をアンネ。ハイネ。かつてローマ進軍からこの大要塞を死守し、その功績を称えられた事から王から姓を賜り、軍人として、その地位を得た。だが騎士ではない。ルフテンブルグに騎士は居ない。軍人は国民の栄誉職であり、最大の名誉である。貴族が軍務につくのは義務であり、責務だ。王は軍の最高責任者であり、その一族は軍籍につ
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