第2話

第2話

 ある日の午後、いつものように14人の子どもたちが集まった。川で泳ぐ前にはガキ大将の号令に合わせてラジオ体操する、当時は朝早くNKHから流れるラジオ体操は全国的に流行っていた。

ところがこの日、いつの間には誰も知らない小さの裸の男の子が加わっていた。14人の子どもたちは体操しながら、みな不思議そうな顔をしてその子を見ていた。その子は日焼けして、青黒い肌をしていた。体操の後、小学1、2年の子はまだ泳げないので、深さ30cmぐらいの浅瀬で水遊びをして過ごした。泳げる子は深さ3m位のところで泳いでいた。

この間に、見知らぬ子を入れて15人いたが、いつの間にか一人いなくなって14人になった。

子どもたちは「あの子は神の子だろう。ここは子どもが少ないから見に来たのだろう」

「ごんごは子どもに化けると聞いたことがある」など話していた。

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