大川でごんごに出くわす ―― カッパと14人の子どもたち ――

Tatsuo Hikisa

第1話

第1話

時は今からさかのぼること約70年(1950年代)のこと。山間の美作地方では夏の遊びといえば、溜め池や川での水泳だった。美作・楢原の子どもたちも昼食を済ませると競って川へ泳ぎに行っていた。泳ぎ場は大川を渡る出雲街道にかかる笠懸橋の川下だった。子どもたちがまとっているものは黒い越中ふんどし一つだった。いつも小学校1年生から6年生までの近所の子どもたち14人が集まった。

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