第3話

第3話

みんながしばらく泳いだ後、ガキ大将がふと見ると、子分が深みでおぼれているではないか。その周りは音をたてて泡が出ており、渦巻いていた。ガキ大将は岸からすぐに飛び込み、大量の泡が立ち渦巻いているところへ泳いで近づいた。子分はこの渦に巻き込まれ抜けだせないでもがいていた。ガキ大将は泡の下にもぐり、渦巻きを蹴った。その時、固いものにあたった感触があった。やがて渦巻きは消え、子分は浮き上がってきた。岸にあがった二人は顔を見合わせて微笑んだ。その時子分の足首は黒ずんでいた。何かにつかまれて引き込まれたからだと思った。二人はこれはごんごの仕業と話あった。

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