TRUE STORY~真実の物語~

絵戸キリコ

オープニング

■OP_戦士たちの旅立ち



_どこにでもあるとある村。そこでは人々がささやかながら平和な日々を過ごしていた。しかし、1つだけ問題があった。この村を、魔王が支配しようとしてるのであーる…。



【ハジメノ村】


なんかやたら重そうな荷物を運んでるルイ


ルイ「暑い!!!」


荷物をドサッと


ルイ「なんでこんなに働かなきゃならないのさ!!」

村人「働かないと魔王に殺されちまうべ」

ルイ「ねぇ、魔王ってどんな奴かな…」

村人「知らん」

ルイ「…そうだ」

村人「どうした」

ルイ「魔王に頼み込んで、働かなくていいようにしてもらおう!!」

村人「無謀な計画であった!(ナレーター風)」

ルイ「よし、そうと決まれば早速旅立とう。こんな村からはオサラバだ。俺は魔王に会いに行く。」

村人「待て待て!一人で行く気か?」

ルイ「あ、そうか。旅にはヒロインがつきものだしな…。」


と、そこにリーネがやってくる。


リーネ「ほら!おにーちゃん、サボってると魔王に殺されるよ?」

ルイ「それにはおよばない。俺が魔王に会いに行って直談判してくる。」

リーネ「え!?そうなの!?私も連れてって!?」

ルイ「は!?いや、俺は可愛い女の子と冒険の旅に出たいのに何でお前と…」

村人「ルイ」

ルイ「なに」

村人「妹属性は、人気が出る…」

ルイ「妹属性は…人気が出る…」

リーネ「決まりね!じゃ、冒険の旅にレッツゴー!!」

村人「とはいえ、勝手に出ていくわけにはいかない。まずはチカクの城に行って、王様に許可を貰うんだ。」

ルイ「そうか…!よし、行くぞリーネ!魔王に会いに行くぞ!」

リーネ「オッケー!夕飯前に帰るぞー!」

村人「むちゃいいよる」


\ リーネが仲間になった /


そうして2人は旅に出ました。野を越え山越え、途中ウサギを追いかけ崖から落ちそうになり死にかけたりしました。



---


【チカクの城】


ルイ「ここが、チカクの城…」

リーネ「チカクって割に遠かったね。トークの城に名前変えてほしい。」

ルイ「それも忘れず伝えよう。」

リーネ「で、王様ってどこにいるの?」

ルイ「城だろ」

リーネ「それらしきもの見当たらないけど、もしかしてあれ?」


バラックの建物に「しろ」って書いてある


ルイ「あれは犬小屋だろ」

リーネ「そうか…!」


バァン、と戸が開く


王様「誰が犬だ!!」

ルイ「うわぁびっくりした!!素敵な、お屋敷ですね…!」

王様「金目のものは無い!帰れ!」

リーネ「いや、…王様!私たちは、そとの世界に出ようかと」

王様「…ふん、そとの世界に行ってどうする。まさか、魔王でも倒そうとしてるのか?ぷぷー、笑っちゃう」

ルイ「いや、魔王と話そうと」

王様「…正気か?いや、狂ってるのだな。可哀想に。辛い生活は若者をここまでバカに…」

ルイ「誰がバカだ国王のくせに失礼だな」

リーネ「魔王といえど、話してわからない人じゃないと思うんです!だから、可愛い私が話して、世界をよくして貰おうかと思って!」

王様「そもそも人じゃないぞ」

ルイ「えっ、そうなのか」

王様「魔王とは、悪の化身であり、現象だ…。そもそも対話の通じる相手ではない。若いの。命が惜しいのなら、帰るべきだ。」

ルイ「命なんて惜しくない!俺達は奴隷じゃない!この世界に、楽しむために産まれてきたんだ!あなただってそうでしょう!」

王様「…お前」

ルイ「美味しいものを食べて…!働かず…!食っちゃ寝食っちゃ寝して…!可愛い女の子に囲まれ…!!酒池肉林の…!!生活…!!」

リーネ「ちょっと、おにーちゃんのクソボケ」

王様「酒池肉林の…!!生活…!!」

リーネ「こっちにもいたー!!」


2人、熱い握手


王様「旅の許可を出そう。しかし、お前たちだけじゃ不安だ。仲間を一人連れていけ」

ルイ「仲間!?可愛い子!?」

リーネ「仲間!?イケメン!?」

王様「出でよ!大魔法使い、ライ!!」


ライ、半裸で出てくる


ライ「いきなり呼び出すなよ!!!」

王様「いやすまんすまん」

ライ「風呂に入ろうかとしてたのに…。で?なに??」

王様「いや、かくがくしかじか」

ライ「ふーん、俺の力が必要ってわけね。」

ルイ「可愛い子じゃない!!」

リーネ「イケメンじゃない!!」

ライ「…!!なんだこのバカどもは!!燃やしつくしてやる!!バーニング!!フレイム!!」


小さな種火が


ライ「風呂沸かすのに魔力使いきってしまってた…」

王様「ライよ。この者たちに着いて、この世界をどうにかしてくれ。まずはお前の故郷、マジカル☆タウンに行くと良いだろう。あそこには良い装備もあるし、お前のクソみたいな魔法を鍛えるいい機会にもなる。」

ライ「え、やだよ。実家のやつらに会いたくない…」

王様「シャラップうるさいだまらっしゃい。これが許可証だ。さ、さっさと行け、若者達よ。私は晩御飯を作らなきゃならないんだ。」

ルイ「サンキュー王様!」

リーネ「ね、王様、なんでそんなダサい家住んでるの?王様なら、もっとかっこいい家住みなよ。」

王様「…民が苦しんでる時に、贅沢する王を見たいか?ではな。気をつけてゆけ。」


王様、去る


ルイ「王様…」

リーネ「王様、ちゃんと王様だった…」

ライ「取りあえず」

ルイ「おう」

ライ「服、くれ」


\ 魔道師ライが仲間になった! /


そして、3人は自己紹介もままならぬまま何となく旅に出掛けた。野を越え山越え谷に落下したがなんとかなった。

そして…



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