第7話
夜陰を裂くような猫の鳴き声が合図だった。
いきり立った異形の者たちは障子を蹴倒して部屋になだれ込み、あっという間に重吉と穂摘を囲む。昏倒した穂摘を長い首が包み込んでするすると引き寄せるのをあっけにとられながら眺めていた重吉は、ばりばりと音を立てて隣の部屋にまでなだれ込むほど数を増している異形に目を剥いた。
「ひっ……ぎ、あ、あああ!」
ぴんと立った耳まで裂けた口を大きく開けた化け猫に、夜の闇にも負けない赤ら顔と長い鼻を誇らしげに掲げる天狗、なんだかよくわからない毛むくじゃらのかたまりや、目も鼻も口もない女、ぶよぶよとした肉のかたまりに無数の目が付いたものなどが、まるで百鬼夜行のように座敷間にひしめいていた。実際のところ、部屋に入りきらなかったあやかしが庭先に多数いたのだが、目の前に座した巨大な蝦蟇に視界をふさがれた重吉には見えようもなかった。
苔色の肌を月光に晒した大蝦蟇は、三畳ほどもあった。ずんぐりとした頭は天井についており、その大きさたるや、牛などよりも巨大だった。
「あっ、ああ」
腰を抜かして畳にへたり込む重吉を、大蟇蛙は丸い双眸でじっとりと見下ろす。ざわざわと蠢き移動していくあやかしたちの中でも微動だにしない。
おもむろに、切れ目のような口がぬらりと開いた。
「穂摘は死んだと思え」
闇に沈むような低い声が重吉に落ちる。あまりの恐怖に黙ったままでいると、ざわりざわりと蠢うごめいていた妖たちが一様に動きを止めて重吉を見た。
「嫌なのか」
「そうか」
「そうか」
「ならば」
「愚か者め」
「仕方あるまいて」
「それならばそれで」
「どうする」
「どうもあるまい」
「食ろうてやればよい」
「そうさな」
「そうするだけよ」
「あれはもう、戻さぬからの」
「怒らせてしもうたからの」
「仕方ないのう」
「お主が悪いのだぞ」
柏木の屋敷は、いつの間にか妖怪だらけになっていた。
使用人や父親の叫び声を遠くに聞きながら、重吉は降ってくるおぞましい声にごくりと唾を飲んだ。
あやかしたちは一斉に開いた口を閉じた。奇妙な静寂の中で、大蝦蟇が再度口を開いた。
「穂摘は死んだ。いいな」
「は、はい……」
「今後、太郎山へは脚を踏み入れるな。入ったら最後だ。決して破ろうと思うな。これは、蝦蟇の呪いだ」
「はい……」
うな垂れた重吉の開いた胸元に、大蝦蟇はゆっくりと触れた。とろりとした粘膜がびちゃりと付き、顔をひきつらせた重吉に言い聞かせるようにゆっくりと大蝦蟇は呪いを紡いだ。
「破ったら最後、お前は腐れて死ぬ。いいな」
「っひい……」
「いいな」
「はいっ……」
「その言葉、しかと聞いたぞ」
ざあっと部屋の中を風が吹き渡った。
次の瞬間、屋敷中にあふれかえっていた無数のあやかしたちは跡形なく消え去っていた。だがそこに確かに居た証のように、部屋の隅にあった小皿がひっくり返り、畳に火が落ちて燃えはじめていた。
あわてて手のひらで火を叩くも、むやみに火傷を負うばかりだ。脱いだ着物で小火を覆い、足で何度も踏んでようやく収まった。
畳の焦げた匂いを嗅ぎながら再度へたり込んだ重吉は、じんじんと痛む手のひらの火傷と、自分の胸元を見比べた。
蝦蟇の粘液が伝った胸元には、紫色に爛れがあった。
破壊された屋敷の中、女中の悲鳴と父親の狼狽する声を聞きながら、重吉は壊れた障子が転がっている庭を茫然と眺めた。
にゃあと一つ猫が鳴いたが、その姿はどこにもなかった。
気付けば、誰かの背に負ぶわれていた。
そう大きく揺れるわけでなく、けれども時折頬をなぶる風が強い。まるで志郎に抱きあげられて山に登った時のようだった。
うすく開けた瞼の隙間から、闇に紛れる異形たちの姿が見えた。よく見ると異形に抱えられたり背負われたりしている人間もいる。異形も人も風のように飛びながら、楽しそうだった。
「志郎、お前、もういいじゃないか」
「そうだよ志郎さん」
「長もいいと仰ってるんだ」
「なあ志郎、決めてしまえ」
なんの話をしているのだろう。
穂摘にはわかりようもなかった。ただ広く大きな背中は揺すられているのに大層心地よかった。
すうと息を吸うと、口の中がひんやりとする。あの冷たさの余韻はまだ喉の奥にあったが、昏倒するほどではない。
(気持ちいい……)
もう一度鼻をすんと鳴らしてみると、鼻に馴染む、深い水の香りがした。
心地よい。ずっとこの場所にいられたらいいのにと思いながら、穂摘の意識はまた暗転した。
目覚めると、何度か見た覚えのある梁が闇の向こうにあった。
(ここ……)
燃え朽ちた実家でも、死に体で見つめた重蔵の家でもない。帰りたいと願った、志郎の家の奥の間の天井だ。
いつもなら土間から奥の間まで見渡せるが、珍しくふすまが閉められていてふすま一枚を隔てた向こうには複数の気配があった。
会話は聞き取れないが、衣擦れや咳が聞こえる。天井を見つめながら、穂摘はそっと自分の喉に触れた。
ひどい冷感に喉が敗れたかと思ったが、どうやら自分は死ななかったようだ。
ほっと息をつく。志郎の薬は人が死ぬようなものではなかった、そのようなものを渡すような男ではなかったという安堵の息だ。
すると、誰もいないと思っていた部屋の隅でごそりと影が動いた。
「起きたね」
火皿が寄せられたのか、少年の顔が闇にうっすらと浮かんだ。それは志郎でもお梅でもない。誰だろうかと記憶をさぐっていくと、さっきいた人と異形の群れの中で見た顔だと思い至った。
「まだ口の中はすうすうする?」
「いえ、あの……」
「それならいいや。志郎さん呼ぶから、このままでいてくれよ」
おーい志郎さん、と少年が呼ぶと、いま行くとふすまの向こうから声が返った。
「それじゃあ、また」
名も名乗らず、少年は手を振るとひらりと出て行ってしまった。それと入れ替わりに、まるで小山のような影が部屋に入ってきた。すぐにまたふすまが閉められる。
二人きりになると、巨体は部屋の隅に押し付けるようにしながら口を開いた。
「起きたか、穂摘」
闇からそっと染み出すような声は、紛れもなく志郎の声だった。
「……はい」
寝具に体を横たえたまま穂摘が応えを返すと、巨大な影はもぞりもぞりと動いて、ぴたりと止まった。
「なぜあの薬を飲んだ」
「……それは……」
「相手に飲ませるようにと言ったはずだ。死ぬ薬ではないが……昏倒しただろう」
今はもううっすらとした余韻だけが口腔に残り、あの粒を口に含んだ時のような衝撃はない。代わりに、倒れこんだときにでもぶつけたのか二の腕のあたりが少し痛んだ。
「お前が害から逃れられるようにと作ったのに、なぜあれを飲んだ」
「……嫌だったからです」
志郎の声は静かなものだが、そこに熾火のような怒りがあるのを穂摘は感じていた。せっかく救った命が軽んじられたのだから無理もないと思いつつ、穂摘は薬を口腔に投げ入れた時の衝動を口にした。
「もう志郎さんの元には戻れない。かと言って重吉さんに手を出されるのは我慢ならなかった。あの人の手にかかるくらいなら、志郎さんのくれた薬で死にたかったんです」
これほど、目の前の男に惚れていたんだなと穂摘は落ち着いた心持ちで思っていた。
秘匿から始まった人生だ。周囲とは必要以上に関わることもできず、不安とおそれが常にあった。
一変したのは、死ぬ思いをして、生きる場所も隣にいる存在も変わってからだ。
父母以外からの優しさに触れ、その優しさの傍で生きられたらなどとはかない願いを抱いた。しかしそれは叶わず、今度は過剰な執着に晒され、己の身の清廉を奪われかけた。
想いもない男に奪われるくらいなら、いっそ消えてしまおうと思ったのだ。
自分の中にこれほどまで強い感情があったことを、穂摘は知らなかった。
いつの間にか、目じりにたまった雫がこめかみを流れて耳朶を伝い、枕に落ちていた。
「好きなんです、志郎さん」
返事がどうであれ、言っておきたかった。
またここを出て行くように言われ、どうしても離れなくてはいけないことになった時、心残りのないように。
しんと静かな空気を震わせた告白に、志郎はしばらく動かなかった。やがてもぞりと動き、穂摘に少しだけ近寄った。
「俺は以前のお前を知らない。だが穂摘、いまのお前は美しい」
志郎がまた少し、穂摘に近付く。障子越しの月明かりに、巨体が少しずつせり出してくる。
「俺は、醜い」
てりのある肌が、月明かりに浮かび上がっているのを穂摘は見ていた。ぬるりとしていそうな質感は夜の闇の中でもわかるほどだった。
「火傷でぼろぼろのお前を見て、もしかしたらと思った」
じょじょに闇から現れていく志郎の姿を見上げながら、穂摘は特に驚きもせずに話に耳を傾けていた。
「こんなにぼろぼろな人間なら、醜い俺でも好いてくれるかもしれない。目を治さずにいたら、俺の姿を見られずに済む。優しく世話をして、丁寧に扱ったらきっと、俺の姿を見ないままで好いてくれると思ったんだ」
巨体にあわず、志郎の低い声は泣いてしまいそうに震えていた。
「でもだめだった。元気になっていくお前が可愛かった。全部治してやりたくなった。目を治してしまったら、俺を見てしまうことはわかっていたのに」
(それで、目の治りが遅かったんだ……)
志郎の告白は、自分の都合だったというものでしかない。それでも穂摘の胸に怒りはわかなかった。自らと葛藤しながらも、志郎は丁寧に目を治してくれたのだから。
いまにも泣きだしそうな告白を静かに聞く穂摘を前に、志郎は深呼吸をした。そして絞り出すように言った。
「――わかっただろう、穂摘。姿も、心も、俺は醜い」
ずるりと、その全貌が闇から姿を現す。
月明かりに浮かぶその巨大な姿は、人の丈を軽く超した蝦蟇蛙だった。
微動だにしない二人は、互いに見つめ合っていた。
埃すら落ちるのを憚るようなしんとした空気を破ったのは、穂摘だった。
「好きです、志郎さん」
肌に馴染んだ寝床に身を横たえたまま、再度穂摘は告白を口にした。それは紛れもなく本心だった。
「穂摘」
変わらない告白に狼狽えたのか、巨大蝦蟇はぎしりと床板を軋ませて穂摘に寄ろうとしたが、すぐに逡巡して、その場にとどまった。
「お前はもう、どこに行っても喜ばれる。綺麗だ。俺みたいな醜い者の隣にいるべきじゃない」
「綺麗であろうとなかろうと、どうでもいい。俺は志郎さんの傍にいたいんです」
「だめだ、この村はお前がお前のままでいることを許さない」
「どうしてですか」
それならば先ほどいた少年はなんなのか。少なくとも人間に見えた。それとも彼もあやかしの類なのか。
どちらにせよ、村へ留まる事が許されないと言われた穂摘は、必死になって志郎に縋ろうとした。
目の前の姿がどうあろうと、これが志郎だと言うならば、厭う理由などなかった。
「前に言っただろう。俺はもちろん、お梅さんもあやかしだ。この村は、妖怪の隠れ里なんだ」
「でもさっき、俺の傍にいた人は?」
どうなのかととっさに起き上がって詰め寄ろうとすると、志郎はまた影の中に引っ込んだ。ぼんやりとした輪郭だけが闇の中に浮かび上がり、火皿からの明かりをてらりと肌が反射した。
「……人だ。特別に、この村にいることを許されている」
「それなら俺も、許して欲しいです。迷惑になるようなことはしません。村の隅に住まわせてくれるだけでいいんです」
「だめだ」
「どうしてですか!」
これまで生きてきて、これほどまでに我を張ったことがあっただろうかと、穂摘は自らの強い口調に驚いてすらいた。
「お前はただの人間だ。言っただろう、さっきいたのは特別な人間だ。お前とは違う」
「どう違うんですか」
布団を剥いで、志郎ににじり寄る。巨躯のあやかしは明らかに動揺し、後ろへ下がろうとしたが、そこには壁があるばかりで、これ以上後退しようがない。
穂摘の頭など軽々とひと掴み出来そうな大きな手のひらがずいと迫って、これ以上の接触を拒む。穂摘はそこで止まり、もう一度まじまじとその姿を見つめた。間近にはどう見ようとも人間ではないあやかしだが、やはり恐怖は微塵も感じなかった。
触れたってきっと平気だと、そろりと手を伸ばそうとした時だった。
「……お前は、誰にも娶られていない」
「めと……?」
一瞬志郎が何を言ったのかと、穂摘は目を見張った。目の前のあやかしが丁寧に治してくれた瞼は、違和感などなく二度瞬いた。
「ここはあやかしの里だ。ここで生きていくには、妖怪とつがいにならないといけない」
「つがい」
あやかしと夫婦にならなければ、村は生きていけないと志郎は言った。それならば、さきほど見た少年は、妖怪とつがっているのか。小さく呟いたきり黙った穂摘の心を読んだように、志郎の口が動いた。
「この里には、数人だが、人間がいる。皆伴侶がいる。それがしきたりだ」
穂摘のいた村にも、しきたりはあった。西の森には入ってはいけないだとか、山に入るときには祠にお参りしてからだとか、どの村にもしきたりはある。それは村という、家族よりも大きな一個の集団が狭い中で暮らしていくために必要なものであり、破ることは許されなかった。
「伴侶が居なければ、人間はどうなっても仕方ない。ここには人を食うものだっているし、悪さをする奴だっている」
「でも志郎さんは、俺とお梅さんだけでいさせたりしたじゃないですか」
穂摘に初めて月のものが来た時、志郎は穂摘から離れていた。それに、お梅とは何度も二人きりになったことがある。
それはおかしいだろうと食い下がると、巨躯の異形は首がどこかわからないが、頭を左右に振った。
「家とそこの川は、俺の縄張りだ。俺の縄張りにいる限り、他のあやかしは手を出せない。そのかわり、そこから出たら、お前はどうされようとも文句は言えない」
「志郎さんの、縄張り……」
目の前のあやかしが司る範囲を越えてしまったら、この身がどうなるかわからないと志郎は言った。もしかすると屠られるかもしれないし、手慰みに殺されてしまうのかもしれない。本当かどうかなど穂摘にはわかりようもないが、目の前にいるのが志郎で、妖怪であることだけは確かだった。
「あやかしの伴侶は、あやかしの一部になる。体は人間だが、なんというか……気が、あやかしになるんだ。そうすると、村のどこにでも行けるようになる。お前が見た人間は、そういう人間だ」
ひどく言い辛そうに言葉を綴った志郎は、おもむろに体を屈ませ、床に落ちていたらしい着物をずるりと持ち上げた。そして、一瞬ぶるりと大きく体を震わせた。巨体が大きく揺れたかと思ったら、次の瞬間には、そこには長身の青年が立っていた。無造作に着物を羽織った青年は、ゆっくりとその場に胡坐をかいて座り込んだ。
「ここで暮らした方がいい人間もいる。だが、お前はもう、何処でだって生きていける。俺の傍にいたいと思うな」
穂摘の目の前にいるのは先ほどまでの蝦蟇姿の志郎ではない。それでもそのまなざしは同じで、志郎に間違いなかった。
黒い双眸を見つめながら、穂摘は頑固に首を振った。
「俺は、俺の意志でここにいたいんです」
すっと伸ばした手を、胡坐をかいた膝の上に置かれている手に重ねる。初めて自分から触れた志郎の肌は、懐かしい温度だった。
「志郎さんの姿が醜いと言うなら、俺もそうです。痘痕だらけだと重吉さんにも笑われていました。心が醜いと言うなら、俺もそうです。志郎さんに優しくしてもらって、すごく嬉しかった。この優しさを、俺だけのものにしてしまいたいと考えています。こんな心は、醜くありませんか? それに……」
人の姿をとった志郎の肌は、泥をぶちまけたような大きなしみがいくつもあった。きっとそれを隠すために、包帯を体中に巻きつけていたのだろう。いま穂摘が触れている肌はむき出しで、手のひら重ねている手にもしみがある。
一見して触れていいものか迷うものだ。志郎は、それを見た穂摘が怖がると思ったのかもしれない。このあやかしは、そんな繊細な気配りをする男だ。その優しさに穂摘は惹かれた。
「……俺はふたなりです。それでも……傍に居させてほしいんです」
両親にまで秘されていたことを確認するように口にするのはひどく恐ろしかったが、穂摘は視線をそらすことなく志郎を見つめた。
しばらく、音はなにもなかった。
「……ふたなりは」
ぽつりと呟いた志郎は、大きなてのひらで重なっていた穂摘の手を覆った。温度の低い手の感触は慣れたもので、それだけで穂摘はほっと胸のあたりのこわばりが解けるのを感じた。
「……あやかしの中にはふたなりだからとかどわかして娶る者もいる。だが、俺にとってふたなりかどうかは関係ない。お前が頼ってくれる、俺を信頼してくれる……それが可愛くて、好きになった。だが、惚れたのはいまだと思う。俺の姿を見てもなお、そう言ってくれるお前に……己が身も省みず、欲しいと思った」
思いがけない言葉に、穂摘の目にはうっすらと水の膜が張りはじめていた。
傍にいたいのだと詰め寄ったのは確かに自分の方なのに、想いを寄せていると言われると、ひどく胸がざわめいた。
「あやかしの伴侶になってしまえば、二度と普通の人間に戻ることは出来ない。他の人間との付き合いも薄くなる。それでも……俺の傍に来てくれるか、穂摘」
ぱたたと音を立てて目尻からこぼれた雫が畳で弾けたのは、志郎に名前を呼ばれたのと同じ瞬間だった。二粒続けて落ちたそれは、い草の間に浸み込んで消えたが、またすぐ落ちてきた雫が畳を濡らした。
目の前のあやかしが丁寧に治してくれたなめらかな頬を涙で濡らしながら、穂摘は小さく顎を引いた。
「はい…喜んで」
手を握っていた大きな手のひらがいったん離れて、すぐに穂摘を抱きしめた。人とは違う、それでも自分を受け止めてくれる優しい温度は心地良い。
種族など関係ない。志郎の傍だから、自分はきっと幸せになれる。
火傷を負った時は二度と使い物にならないと悲観した両腕をしっかりと動かして、穂摘は愛しい異形を抱きしめた。
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