第39話 サキも戦力?(4)

 ビルの中に入ると、見張りが言ってた扉へと直行する。


「サキ、中に人はいるか?」

「いるわね。少なくとも二人以上」


 彼女の耳でも正確な人数まではわからないらしい。まあ、当然といえば当然か。


「三人以上だったら一人頼む」

「わかったわ」


 サキのその返事に迷いは無いようだ。さっきのは、たまたま不意をつかれただけだろう。

 私はドアノブに手をかけた。サキとアイコンタクトするとそのまま突っ込む。

 そこは工事現場の機材が置いてある部屋だった。部屋の一番奥には地下へと続く階段が見える。


「な、なんだ!」


 手前に座って話していた、二人の男と一人の女が驚いたように叫ぶと立ち上がる。

 長身細身と筋肉質の二人の男、ナイフをすぐ手にした女。

 他に一番奥に厳つい男がおり、立ち上がりながら言った。


「……可愛い嬢ちゃんたち、場所間違えてねえか?」


 コイツ銃を持ってやがる。しかも、雰囲気がはんぱじゃない。

 そう思った瞬間、私の後ろから銃声が二回、けたたましく鳴り響く。すると一番強そうだった男の頭に穴が開き、前へ静かに倒れこんだ。


「ちょっ、お前何やってんだ」


 私は後ろを振り返る。


「だって、アイツ強そうじゃない」

「そうじゃなくて、それ私の拳銃……」


 そこまで言いかけた時、サキが私の後ろを指差す。強敵が倒れて油断した……私はそれに反応して振り向くと、細身の男が振り回す鉄パイプが目の前にきていた。それを右手で掴むと、力いっぱい投げ飛ばす。

 軽い男だ、私がそう思った瞬間だった。

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