第31話 結末後②

祖母(メイ)43歳。

女の子の母親(メイの娘セシリア)22歳。

女の子(セシリアの娘シーラ)5歳。

メイの長男(ヴィンセント)20歳。

メイの次男(デリック)16歳。

ディル58歳。

レイ43歳。

アミーリア38歳。

エイベル39歳。

ヴェラ・ボード(アミーリアとエイベルの一人娘)16歳。


応接室にいたのは、アミーリア様とエイベル。


アミーリア「急にごめんなさい、メイ。」


メイ「一体、どうしたのですか?」


アミーリア「それが……。」


エイベル「僕から説明するよ。娘のヴェラが、デリック君としか結婚しないと言い出して…。家を継ぐために、婿養子をもらわないといけないと説明したら、デリック君を婿養子にすると言い出してしまったんだ。デリック君も親を説得するので、僕達に許可が欲しいと真剣に言うものだから…。」


アミーリア「えぇ、想い合っていたのも知っているから、どうしても駄目と言えなかったの。私達は、デリック君が婿に来てくれるのは大歓迎なの。でも、ヴェラがメイ達には何もまだ話していないと言うから…急な話でごめんなさい。」


ディルは近くの使用人に、デリックをここに連れて来るように指示を出す。


ディル「エイベル様、アミーリア様、しばらくお待ち下さい。デリックをここに呼びますので…。」


エイベル「あぁ、そうしてくれ。」


そうして連れてこられたデリック。


デリック「失礼します。エイベル様、アミーリア様、お久しぶりです。ご機嫌いかがですか?」


ニコリと微笑んで、二人にお辞儀をするデリック。


ディル「デリック!お前は…!」


メイ「デリック。私達が呼んだ理由は分かるわね?」


デリック「はい。父さん、母さん、俺とヴェラとの結婚をお許し下さい。」


デリックはディルが怒っていると知った上で、丁寧な言葉で頭を下げた。


ディル「………はぁ。」


ディルは、デリックのあまりの図太さに、呆れてため息が出た。


メイ「ディル。デリックは子よ。諦めましょう。」




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