再生

出井櫃人

再生

正確に見ないようにするこの星にひらくあなたとわたしの花を 


噴水の剥き出している感情が(あなたの言葉)わたしを濡らす


紫陽花が溶けだしている夜の音 手首に触れる光はひし形


ゆっくりとわたしは鍵を生みだして世界に星をあなたに過去を


木漏れ日のようにあなたは泣きはじめ わたしをさえずりはじめるfin


静かだね みずうみみたいに傷口がわたしの胸の青いろを増す


鳥が私をついばむ、私はわたし、になってわた、死は鳥をついばむ


足りないと呟くごとにこんなにも永遠という君が近づく


思い知る 硝子の林檎かじるとき遠く雪ふる言葉があると 

 

再生は絶海に似て肉声は後悔に似て わたしは、それでも、

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再生 出井櫃人 @de_bid

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