一章11話 オーバーロードの人間体「サトル」
[newpage]#01
ピンクの触手が、後ろから前から、表も裏も、蠢くように這って、
『どうかな、サトル君』
『凄い、良いです、俺・・・』
『人間体「サトル」になってみる?』
『はい・・・』
多様性幹細胞に、モモンガのプレイヤ鈴木悟の遺伝子と身体情報を、実装していって、人間体「サトル」を構築する。二十代の青年、鈴木悟・・・同じ遺伝子と同じ身体情報、人間体「サトル」が完成する。
“YGGDRASIL”の
[newpage]#02 人間体「サトル」と人間体「キーノ」
人間体となって、湯船の中で、癒されていると、湯気が晴れてきて、人間体「サトル」の姿と、人間体「キーノ」の姿が、浮かび上がっていた。
「サトル様・・・」
「キーノ?!」
驚く二人に、私クミコが、
「どっちも、人間体になったんだ、お互いに確かめると良いさ」
声をかける。
二人とも、互いに見つめ合って、一緒に驚くように、
「「た、確かめるって・・・」」
頬が、真っ赤に茹で上がっていた。
(仕方ないねぇ・・・)ぶくぶく茶釜
多様性幹細胞へ、私クミコの遺伝子と身体情報を実装して、
人間体「クミコ」は、人間体「キーノ」を抱き上げると、そのまま、人間体「サトル」の傍で、湯船につかっていく。
『糞運営は、居ないわよ、サトル君』
人間体「キーノ」は、なんていうか、磨き上げられたしなやかな身体で、艶やかににおい立つくらい、綺麗だった。
人間体「サトル」も健康な、細身な男子だけど、身体能力は極めて高い身体となっていた。視力も高く、湯気が晴れると、人間体「キーノ」の
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