一章08話 人間体「クミコ」
[newpage]#01 戦い終えて、日が暮れて
戦いを終えた魔法少女?は、白麗の骨格に、抱き着いて、笑って言った、
「やっぱ、見えた」
「はい。二度としないで下さいね」
DMMO-RPG“YGGDRASIL”では、
[newpage]#02 人間体「クミコ」
運営が無い、電脳法が無い、すべての制限が、消えてしまった世界。
私クミコは、人間体「クミコ」のまま、
(リアルの身体は、咳で喋れないけど、ここでなら話せる)
「システムからの警告は、無いわよ。サトル君、嬉しい?」
「え、それって・・・」
「クミコ」の装備は、ちょうどサトル=モモンガと出会った頃で、ホワイトプリムデザインのピンクなメイド服バージョンで、
人間体「クミコ」は、簡易的な人間へ変身ではなく、
人間と違うのは、頭蓋骨内の脳幹に
[newpage]#03 すべての箍が外れて・・・
クミコが、人間体「クミコ」の姿で飛びつくように、サトルに抱き着いていた。
「ちょ、ちょっと・・・」
サトルは、人間体「クミコ」の
天井ドームの明り取りが、陽が陰っていて、日没が近いことを示していた。
「そろそろ、日が暮れるんだよね、キーノ」
キーノは、天井ドームの明り取りを見て、赤く染まっている雲の色から、日暮れが近いことを確認して、
「え、はい。時間が判るのですか」
「ズレてるけどね・・・」
クミコが、腕に装備されている時計を見せると、時刻表示が無い時計は、太陽が動いて夕方が近いのを示すように、少し太陽が赤くなっていた。夜間は星が暦に合わせて動き、日の出前だと紫スタートで、白く明るくなって、正午に白く太陽が輝き、徐々に赤くなって日の入となる、不定時報で時計のシステムが構築されていた。Nazarick内での時間経過を示すための時計だった。DMMO-RPG“YGGDRASIL”の時間は、サーバーのメンテナンスやアップデートがあるため、所属する世界によって経過時間が異なるため、リアルな時間で“YGGDRASIL”内を活動しているプレイヤがほとんどだった。
『サトル君の身体も、造れるよ』
『え・・・』
ぶわぁッとキラキラと、蒼い光が立ち上って、鎮静化を繰り返す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます