一章05話 キーノからの依頼 

[newpage]#01 キーノは、Vampire Princess

 キーノに触れて、アンデッド用ポーションを精製して利用しながら、侵蝕するように細胞を採取して、キーノの話を含めて、スキルを分析をしていく。

<キーノ・ファスリス・インベルン>

金髪蒼肌紅瞳Blonde Albino

種族レベル:

  真祖True Vampire

職業レベル:

  吸血姫Vampire Princess

  魔法詠唱者Magic Caster

  賢者Sage大賢者High Sage

 魔法が使え、三十年以上探求を継続した結果、大賢者High Sageクラスを修めていた。

『お父様が、第四位階で、お母様が、第五位階が使えたんだ』

「はい、父はみんなから、英雄と呼ばれてたんです」

 使っていた魔法の種類から、位階魔法については、“YGGDRASIL”と同じということを、サトル君が確認していた。


[newpage]#02 まずは、戦闘訓練だよね

 キーノの依頼は、

 一つ目、亡国の原因究明と、アンデッドになった人を救うこと。

 二つ目、城に入ってきた、強力なアンデッドの排除。

であった。


 一つ目は、情報不足なので、ひとまずおいておいて、二つ目の敵と判断される、アンデッドを斃すというのは、それほど難しいことではない。ペア戦で、ペア・ワールド・エネミーを倒した、ペアが、私クミコとサトルだ。2対1のPVPで、負ける可能性は、かなり低い。2対1だと、チャンピオン、ディザスター、そして、Nazarick最強の個、ルベドにも勝った。


 しかしながら、私クミコもサトルも、この世界で戦闘は、未経験であり、実際に身体が動かせるかどうかも、確認したい。


[newpage]#03 依頼の報酬は、知識

 依頼を受けるとしても・・・

「王国を滅ぼした魔法については、俺も知らない魔法です」

「そうですか・・・」

 サトルの答えに、残念そうに、俯いてしまう。

「ただ、王城のアンデッドを斃すことは、可能かもしれません」

「サトル様ッ」

 嬉しそうに、顔を上げるキーノ。

「でも、依頼ということであれば、貴女の知識を教えて貰えますか」

「え、私の知識など・・・」

「理由はわかりませんが、私と妻は、この世界に跳ばされました」

「跳ばされた・・・」

「はい。だから、この世界については、何も知りません、貴女の知識を教えて欲しいのです」

『いいですよね、クミコさん』

『良いわよ。キーノって、可愛いし・・・』

 私クミコにとって、キーノは、シャルティアのように可愛いかった。

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