一章02話 廃都市には、アンデッドが溢れてた
[newpage]#01 アンデッドに溢れる廃都市・・・
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都市の中を、
(
都市内を移動してる
『“YGGDRASILⅡ”とか?』
『え、ログアウトできませんよ』
ログアウトは、電脳法で、義務付けられている。
『それも、そうね・・・』
廃都市は、修復できず、壊れた家も残っていた。壁の壊れた家に入ると、家の中にもアンデッドが、徘徊している。部屋の中には明かりが無く、
『ゲームにしては、リアルすぎるわね』
土と一緒に抜ける草、土を捕食すると、微生物や虫、上水道は
[newpage]#02
<ぷつッ>
先程、畑や
分体消滅の感覚が、クミコ=ぶくぶく茶釜に伝わってくる。
『魔力供給されないと、分体が消滅か・・・ならNazarickは無事だよ、サトル』
『分体ですか』
『うん』
『あぁ・・・消滅したら、確認できる。距離が遠く、世界が異なっても、魔力が供給できれば、分体は維持できるからね』
消滅は、“YGGDRASIL”でヘルヘイムだけでなく、ミドガルズや異なる世界でも確認できる。
『結構、色々と、つけてましたね』
『表層にチヨメを配置して、第四階層のグランドマザー、第七階層の“紅蓮”、それにアウラとマーレのお兄ぃちゃん』
『お兄ぃちゃんって・・・パンドラズ・アクターですか』
『練習の時に、相手役してもらってたから、そのままよ』
『じゃぁ、Nazarickも、この世界に、来てるんでしょうか?』
『そうなるわね。かなり遠いから、情報共有はできないわね』
<メッセージ・・・><メッセージ・・・><メッセージ・・・>
『メッセージもダメですね』
[newpage]#03 廃都市の少女
<
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白麗の骨格が、肩に30センチ程の
大通りは、大きな城に向かって、南北方向に造られて、綺麗な直線ではないけど、計画的に建設された壁に囲まれた都市が、突如として廃墟になったようだった。つまり、徘徊しているアンデッドは、元々は廃墟になる前の住人で、何らかの原因でアンデッドになったと推定できた。
[newpage]#04 異世界のアンデッドな少女?
何らかの原因で、アンデッドとなった都市を、状況確認をしながら、散策していると・・・サトル=モモンガは、アンデッドが徘徊し蠢く都市の中に、一体のアンデッドが、遠ざかっていくように、強い意志を持っているようで、かなりの速度で移動していた。
『なんだ、プレイヤ・・・』
『追いましょ』
『はい』
<
『小柄ね・・・子供?』
空から確認すると、線の細い小柄な身体で、走っている姿が確認できた。
フライで回り込むようにして、
「こんばんわ、おはようかな・・・夜明け前で、星が綺麗に見える、良い朝ですね」
「ひぃッ」
言葉ではなく、ちょっとした悲鳴が響いて、移動していた少女は、尻餅をついていた。手を出したけど、少女は手を取ることはせず、怯えているように、摺り摺りと下がっていった。
サトル=モモンガは、自分から動かずに、
「突然で、申し訳ありません、幾つか訊きたいことがあるのですが、構いませんか」
ゆっくりと、言葉を繋いでいく、
「言葉は、解りますか」
日本語が解るのかな・・・
[newpage]#05 異世界の少女キーノ・ファスリス・インベルン
少女は、コクコク頷きながらも、
「あぁ、ぅ・・・」
怯えたように、呻くような感じで、声が声にならないようだった。
「私の名前は、鈴木悟。サトルと呼んでください。貴方は」
少し離れて、止まって
「・・・ィーノ・・・リス・・・ルン・・・」
小さな声が響き、少女の声で、繰り返すように、
「キーノ・ファスリス・インベルン」
それが、少女の名前だった。
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