身震いする美しく恐ろしく凄惨な世界線
- ★★★ Excellent!!!
一言で言うならディストピア物です。作者様の筆の力もあり、一気に読んでしまいました。
本当になりそうで怖い。
ディストピア系にありがちな荒唐無稽なありえない話、ではない、からです。
物語では、とある国が戦争に使うために開発してしまった"化け物"がならずもの組織に強奪され、結果的に暴走。暴走の結果無差別殺戮を展開してしまう。戦闘兵器駆除のために選ばれた兵士は、まだ幼い学生たちですが、旅立ちの最中でほぼ絶滅となります。生き残ったのは「吉田」と、「佐倉」ですが、超絶な地獄が彼や彼女を待ち受けます。
U24作品を集中的に読ませていただいているのですが、ディストピア系統の物語、正直多い気がします。
今の世相を反映しているのかもしれません。自覚は無いかもしれないけれど、今まさに、世界中がいろいろな意味で戦闘状態にありますから。
その中でも、トップレベルで怖かった。いろんなことを考えさせられました。
非常に秀逸な作品です。
読んで欲しいなって思います。