Chapters 11 リミット

『やっぱ、先決は人質をとることですよね。』

『まあ、させてはくれないと思うけど。』

『確かに。』

 作戦会議中(私と総司令官の二人だけ)。雫を落とした後のような静けさ。「助っ人」は、

『馴れ合うツモリはナイですヨ?』

 らしい。やっぱ嫌いだ。

『ヒジリは、論外。きっと逆に殺される。』

 だろうな。リバースさんの話を聞く以上、きっと私でも勝てない。

『ミライは?』

『………嫌だ。』

 そうとしか、リバースさんは言わなかった。何となく、わかる。きっとリバースさんは、一眼見たら彼を殺してしまうだろうから。

『………だったら、一人しか。』

『うん。それは』


「………イマ。」

 思ったより、あっけない。不意打ちを狙ったら、すぐ倒れてしまった。

「It’s easy.」

 部下の一人が倒れたイマに近づこうとした。………いや。

 何か、おかしい。

「Stop!」

 声を出した時には、もう遅かった。

「ああああアアア!っ」

 私でも、目で追えるのがやっとの速さだった。気絶していたはずの、敵。部下の外国人の腕が、回されて落とされる。

『………あーあ。』

 直感で、わかる。こいつが、「魔女」だと。

『やっちゃったなあ、あなたたち。』

「………あんたが、イマ?」

「イマ」は表情を変えない。狂気の笑みを浮かべたまま。

『「サクラ」。』

「へえ………」

 二重人格、ってところかな。うん、面白い。

「で、どうするの、うちの部下。」

『想像にまかせるけど。』

 部下は、「サクラ」に抑えられたままだ。………殺すだろうか。いや、違うな。殺されたとしても、大したことじゃない。けど。

『まずは両腕。次に両足を折ってそのまま返す。』

「………迷惑だわあ。」

 ある意味、殺してくれた方が楽だ。戦力にならない部下なんて、死体と同じ。

「条件は何?」

『………』

 初めて、彼女が口ごもる。私は、ゆっくり待った。


『………私を捕らえて。』


「………んー?」

 想像の斜め上、いや真反対を行った条件だ。裏があるとしか言えないけど、どうしてそんな。

「何でー?」

『………言わない。それも条件。』

「もしかして………その足が原因かなあ。」

 ………図星のようだ。この前、Un−hopes三号に足を撃ち抜かれたことを、みなかったわけがない。きっと、歩くだけでも辛いはずだ。

「そ。………もしかして、生きて帰れるとでも思ってる?」

 重めに脅してみる。それでも、ぶれない。

『………ええ。それと。』

「後の二人、多芭田聖と吉田未来には手を出すな、ってところかな。」

『………いや。私が捕らえられたら、きっとそれは成立しない。………悔しいけど。』

 それは、私も思っていた。きっとあの二人は、この女が捕まったと聞いて黙っているわけがない。その時は私たちも組織を守るため、全力で戦う。

「じゃあ、条件って?」

『………リバース・アウフタクト。』

 その場にいる全員が、息を呑む。………私も含めて。

『総司令官に、会わせて。』



「………なるほど。」

 揺さぶることには、成功した。だけど、真ん中の子供は違うようだ。一瞬その子は目を丸くしたが、すぐにツインテールの片割れを指で弄び始めた。

「………他の二人を巻き込んで、私たちを怒らせて。それまでして?」

『………ええ。』

 また、無表情。しかし、またすぐに顔が晴れる。

「………ケータイ貸してー?」

「あ、ああ………」

 日本人らしき諜報員が手にしていた無線機を擦り取られる。………ケータイ?

「リバースさあん。

 ………はい。わかってますって。

 こっちでですね、自分から捕らえられることを要求したターゲットがいるんですけど。その代わりあなたに会いたいって。

 ………いやいや、暗殺されるような人じゃないでしょ。あなた。

 ………うん。わかりました。じゃ。

 ………あ、そうだ。

 人質が逃げたり暴れたりした場合って。」


「………殺しちゃっていいですか?」

 ふと、通話中のロリータと目が合った。

 私は悟られないよう、拳を握った。



 嫌な予感はしていた。

 何もしていないのに背に汗が伝い、偏頭痛に襲われる。

 世界の終焉の前日のように。

「………俺、イマのこと探してきます。」

「………そうだな。」

 聖さんも同様だった。俺たちはここ数十分何も話さずにいた。なぜか、悪寒がしていたのはお互いだ。

「………イマー?」

 確か、イマが走って行ったのはこの方向だった。流石に、遠くへは行っていないはずだ。きっと………


 俺の悪寒は当たっていた。


「………紙?」

 草原には相当似合わない、白紙。まるで、切り取った雲の破片が空から落ちてきたもののように。そして、その上に重しのように、落とされた………石?

 紙には、赤い文字。解読はすぐにできた。

「………っ!」

 紙を震える手で拾い上げる。重しだと思った石は、思いの外軽い。紙の字からは鉄の匂いがした。そして、俺が石だと思ったそれ。

 それは、赤い血がついた爪の破片だった。

 色は綺麗なのに、ボロボロになった爪。それは、重い訓練でしかならない状態だ。重い訓練。持ち主は、すぐわかった。

「………ミライ。」

「………聖、さん。」

 声の震えが、足の寒気が。手に取るようにわかる。俺は、紙の血文字を彼に差し出した。


「新月の日。島の東端の拠点へ。

 必ず二人でこい。」



 怖くはなかった。怖いことを強いてあげるならば、あの二人が卑怯な罠にハマっていないかと言うことくらい。聖さんは大丈夫だろうけど………ミライはヘタレだからなあ。

「………暇だあ。」

 独房にしては、広すぎる部屋だけど。今や自分は手足に枷をはめられて、首輪で拘束される。………ずいぶんなおもてなしではないか。

「...! Boss!」

「………リバースさん。」

「Please keep it secret.(内緒にしておいて)」

「………!」

 声は、十か二十代くらいのもの、かな。私はそっと、私でない私に身を任せた。

「………君が、魔女だね?」

『日本語喋れるんだ。魔女かは、知らんけど。』

「………日系通訳師の、確か………スズキを殺したね?」

『うーん、そう。もう、人は殺したくない。』

 ………リバース・アウフタクト。聖さんと同じ、少年兵。

 まとめられた、なめらかな長い金髪。低い背丈。顔は端正で綺麗だが、どこかどす黒い、闇のようなものを瞳の中に感じる。

 ………初めて見た。こんなにも綺麗な人を。

 初めて見た。こんなにも冷たい人を。

「魔女が、まさかこんな子供だったなんてね。」

『それを言うならあなたの兵士は私よりずっとロリータでしょ?』

「また言われたぁ!」

「どんまい、ベル。………何で捕まった?」

『あんたに会うため。』

 そこまでの経緯は、言わない。物理的にも、精神的にも言えるわけがない。

「何で、そこまでして?」

『いや、聖さんの戦友がどんな人だか知りたかっただけ。』

 ………ふうん。これじゃあ、揺らがないか。

 本当は、確かめたかった。この男の目的が、何か。

「………ヒジリから聞いたんだ。」

『ええ。不愉快な話だった。』

「………何が?」

 笑ってみる。滲んだ恐怖を隠すように。


『………蛍沙架亜蓮を殺したのは、あなたでしょ?』


 地雷を踏んだ。きっと、運が悪ければ殺されていた。

「………あんたさあ。」

「!」

 怖くなかったわけではない。だけど、平然を保った。銃口が、目のすぐ近くにある。総司令官は微笑んではいたものの、目の奥の闇がさらにトグロを巻いている。

「あんま調子乗ってると、殺すよ?」

『………やってみたら?』

「ちょっと、リバースさん。あとで尋問するんですから。」

 鉄格子の奥で、あの女の子が口を挟む。見た目は子供なのに、どこまでも冷静だ。すると、目の前の男もはっと我に帰る。

「………ごめん、ベル。じゃ、仕事に戻るわ。」

『あら、逃げるの?』

「………君こそ。」

 振り返った男の顔は、笑っていた。

「目的を果たして逃げられるなんて、思わないでよ?」

 奥の扉が閉まるのを、ゆっくりと待つ。彼の金色のピアスが遠ざかってゆく。………

「っ!はあっ、はぁ………」

「イマ」に、戻る。これ以上、続けていたら正気を失ってしまう。

 ………わかったことがある。

 聖さんは、「アレン」に感謝してる反面。

 リバース・アウフタクトは、アレンを恨んでいる。なぜかはわからないけど。

 そして、もう一つ。

 私はここを脱出しないといけない。だって、あの男の目的は。

 ミライを殺すことだから。

「………ねえ、不思議女。」

「………?」

 ロリータが格子の中に入ってくる。そして、五百ミリリットルくらいのボトルを、目の前に置いた。

「これくらいなら飲めるでしょ。死なれたら、困るし。」

「………え。」

「毒とか入ってないから、安心しなし。」

 ………わけがわからない。

 そう思いながらも、ゆっくりキャップを外す。安心しろと言われながらも、ニオイをチェックして。

 初めて、水を甘いと感じた。そこで爪を剥がされた指の痛さに気づき、思わず涙を落としそうになった。



「はああああ………」

「心の底からのため息ですね。」

 言ってはみるものの、疲労が出たのはこちらも同じだ。あんな美人と正面口論したら、精神が持たない。まあ、総司令官は別の理由による疲労なんだろうけど。

「楊貴妃ニ振り回サレましたカ。」

「ん?ヨウキヒ?」

「中国の美女。金ちゃんは郷土愛が強いよね。」

 へえ、中国の美女かあ。ニホンで言う小野小町かな。面白いや………

 って。

「キンちゃん?」

「あ、うん。助っ人の名前。『金周信キム・シュウシン』。」

「いや、それじゃニホンのコメディアンじゃ。」

「『金』ハ日本語デGoldという意味だったネ。気に入った。」

 ………まさかリバースさん、こいつと仲良くなったっていうわけじゃないよね。

 チラリと目配せしてみる。彼の腑抜けた目が告げるには、

『そんなわけないでしょ調子乗らせているだけ』

 ………とのことだ。

「デ、あの女ハどうスルのですカ?」

「………」

「リバースさん?」

「………すぐ、尋問に移ろう。」

 ………ん?

「ベル、お願いできる?」

「そりゃいいですけど。早くないですか?」

「………遅いくらいだ。」

 少しだけ、総司令官の顔に暗雲がかかる。それはまた、なぜ。

「相手は、あのヒジリだ。」

「?」

「きっと、今にだって………」

「...Boss!」

 日本語でこの状況は「噂をすれば」というらしい。通路の奥から諜報員が走ってきた。

「There are two men at the place we promised.(約束の場所に二人の男が現れました。)」

 はやっ。思わず口に出してしまう。全員がその場に向かう中、総司令官は立ち止まり何か考えるようなそぶりを見せた。

「………おかしい。」

「え?」

「あのヒジリが、そんな見え透いたことをするか?」

 だけど、報告が来たんだから早く行かないと………

「ともかく、私は行きますよ。リバースさん。」

「………ベル。お前は『サクラ』の見張りを頼む。」

「………ええええええ。」

 あの美女とまた同じ空間にいるのか………惨めになるから苦手なんだよな。まあ、勅命だからしょうがないか。

「金ちゃんは、報告の場所に行って。」

「………アナタは?」

「………気まずいから会いたくない。呼ばれたら連絡ちょうだい。」

「わがままな。」

 まあ、そんなこんなで私たちは動き出す。

 部屋を出る時総司令官が浮かべた笑顔を、私は忘れない。



 背中を見送る。なんとなく手も振りながら。………

「...Hey,can you wait just a minute?(ねえ、君は残ってくれる?)」

「...Me?」

 さっき報告に来た諜報員だ。サングラスをかけて、帽子を被った者だ。新顔かもしれない。

「Why did you hold back me?(なぜ止めたのですか?)」

「………わかってるくせに。」

 辛うじて、苦笑してみる。黒いレンズの奥を、じっと見つめて。

「………約束の場所には、何人か見張りをつけていた。だけど、監視カメラもない上に従業員はズブの素人。欺くのは簡単だ。」

「………」

「とは言っても、ここまで来るのは容易ではない。潜入に慣れた軍人か、暗殺者でもない限り。………ねえ。」

 ポケットから、隠していたピストルを取り出す。彼もまた、ピストルをこちらに向けていた。サングラスの奥の、双眼。それは、俺が知っている色だった。


「………久しぶりだね、ヒジリ。」


「………望まない再会だな、リブ。」


 ………俺の記憶の中では。

 本当に怒ったヒジリは、世界で一番怖い。



 無線機の中、聞こえる音。そっと、耳を澄ます。

 ………二回の、金属音。

『気づかれた』

 その合図だ。

 ………大丈夫だ。作戦に狂いはない。俺は、俺にできることをやるんだ。息を、大きく吸った。

「………おや、アンタ一人カ。」

「………ああ。」

 予想通り、大勢で来た。幸運と言っていいかもしれない。

「おかしいナ。報告ニよると男ハ二人ト」

 先頭に立つ中国人らしき人物が、言葉を止める。勘づかれた。

「………まさか、アノ野郎………!」

 ………今だ。

 後ろで持っていたアレを、投げる。大群の中に。

『諜報員と約束の場所で顔を合わせたら、アレを投げろ。足止めくらいにはなるかもしれない。』

 ………目の前で、アレが光と共に弾ける。

 それは、いつか聖さんが溜め込んでいた爆竹。それを簡単に改造し、煙幕にしたものだ。

 ………あちらは、俺たちのことをよくわかっている。聖さんなら、俺たちをかつて閉じ込めた独房の場所を覚えるくらい容易いことも。きっと、その裏をついてくる。だから。

 きっとイマは『約束の場所』の近くにいる。

「………っオイ!」

「What happen?!」

「………」

 とは言っても、俺だって煙幕の中イマを探さなければいけない。煙った視界の中で、それは簡単とは言えない。だけど、俺がやるんだ。

「………ぁ、あ。」

「!」

 作戦の唯一の誤差は、そこだった。煙の中、多くの人影が見える。………いや。

「hope………!」

 最近は見ることが少なかったから、油断していた。きっと、このような時のために放出を控えていたんだ。煙幕が仇になった。

 ………いけるだろうか。聖さんはいない。俺一人で大量のhopeを相手に。………違う、やるんだ。やらないと、みんなが死ぬ。あの時のように。

「………」

 首にかかった指輪を、無意識に握った。なぜかはわからない。だけど、震えは止まった。………大丈夫。

 腰からピストルを出し、構える。迫る物体に、銃口を向けた。



 牢屋の外が騒々しい。嫌な予感がする。………まさか。

「早かった………!」

 ………とにかく、ここを出て。あの二人に、知らせないと………

 靴底から、紐を出す。こんな時のために常に携帯しているよう軍隊では言われていたから。こんな時にあの日常が役に立つとは。紐を手錠と足にくくりつけ、自転車を漕ぐように足で摩擦を加える。

「とれた………!」

 手錠が火花をあげ、真っ二つにちぎれる。鉄格子は、手錠と比べ劣化が進んでいるせいか、体当たりして簡単に倒れた。そのまま出口のドアノブへ手をかけた。

 急がないと。特にミライは、あいつに会わせてはいけない。きっと、会ったらあいつは躊躇なくミライを殺す。急がないと………!


「簡単には出させないよ。」

「!」

 目が合う前に、後ろへ退く。鼻の先で、風がきられた。また足は、さっきの牢屋に戻されてしまった。………誰か。いや、声でわかる。

「………ロリータの子。」

「誰がロリータよ!」

 馬鹿にするわけではなかったけど、つい口からこぼれてしまった。無意識に、私は『サクラ』となる。

『………何?私を殺しに来たの?』

「いや?ゴーモンの指令を受けたけど、それどこじゃない状況のはずなんだよねえ。不思議だなあ………まあ。」

 女の子が、背中から何かを取り出す。それは、その子の身長より尺が少しだけ小さい………槍。鋒が、宙で歪な光を描く。

「あんたを再起不能にして、全て話させてから戻るよ。」

『………へえ、かわいい顔して危ないもの持つねえ………』

 近くのデスクにあった、小刀を右手に持つ。じわりと手の中で汗が滲んだ。

「………いいの?始めちゃうよ?」

『ええ。喜んで?』

 怖くはない。あの男の威圧に比べたら。

 小刀を構える。そうして人間との戦いは始まってしまった。



 2XXX年、日本。

 ついに、この時が来た。

「じゃあ、勉強頑張ってきてね。」

「ああ。いってきます。」

 一人の青年が笑顔と共に家を去る。その隣で犬が吠える。男の子がシャボン玉を追いかけている。お腹の大きな主婦がお使いメモを片手に鼻歌を歌う。

 これは、当たり前の光景だった。

「なあ、青木さあ。」

「お?」

「九州あたりで『兵器』が現れたって聞いたか?」

「………え、でも、それはもう駆除されたんじゃ。」

「いや、でもネットで………」

 後者の外で、黒い影が見えた。けど、誰もかもが無視した。誰も知らないからだ。

 この化物が、十時間以内に日本を破滅に導くと。


「みんな、落ち着いてください!今、消防が………!」

「化物が、外に!」

「いやだ、食われてたまるかよ!」

「助けて助けて助けて。」

 校舎のドアを突き破る、「Un−Hopes」たち。日本列島に、この化物はすでに上陸していたのだ。

「いやああああ!」

「近寄るな、狙われるだろ!」

「おかあさあああああん。」

 青年の頭に浮かんだのは、近くにいる家族の顔だった。何も考えず、青年は窓から外へ飛び出る。化物の口に人間の内臓が張り付いている所を、なるべく見ずに。

「………うっ。」

 路上で、ハラワタを引きずり出された妊婦を見つけた。思わずその悪臭に鼻を覆ったが、もうどうでも良くなった。芥川の「羅生門」の一節が、なんの根拠もなくストンと落ちる。

「………かあ、さん。」

『コスモ!』

 自分の名前が呼ばれるのを聞いた。けど、幻聴だった。彼の母親は、あの化物に頭を噛みちぎられていた。もう、戻らない。死んだ。


 この日、正式に他国のメディアが報じた。今更、といった内容で。


「日本、滅亡。」

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