第15話 VSノームキュウマ
スイがオーマをおさえて
スイ「オーマを早く!私はいいから!」
マドランは少しためらいながら
マドラン「できるわけ…」
その言葉を遮るかのようにスイが言う
スイ「大きい犠牲を出したいわけ!?」
マドランは光るウェイキングストーンを強く握りしめ
マドラン「ウェイキング…」
マドランの覚悟した表情がオーマの瞳に映る
マドラン「断簡零墨」
スイから丁寧にオーマを離し
マドラン「リブリネス 空間」
別空間のゲートを開いて
マドラン「大丈夫だ。体内時計じゃすぐ解放される」
そういってゲートの中にオーマを連れて行く
オーマ「やめろ…!マドラン!考え直せ!」
聞く耳も持たずマドランはオーマを空間の奥へ追いやり、ゲートを閉じる
残る敵はノームキュウマとなった
ノームキュウマの右手から波動弾を数発繰り出す
皆は攻撃を受ける
ユニットの透明化でさえ手も足も出ない
テッペイ「限界は俺らが勝手に決めただけだ!まだいける!」
テッペイとスイとマドランがボロボロの状態で立ち上がり
テッペイ「2004は後ろへ!」
番号で仲間へ指示を出すが
ノームキュウマ「死にに来たか?」
吹き飛ばされてしまう
マドランだけが背後へ回り、吹き飛ばされずに済んだ
クラウンが立ち上がり
クラウン「アウェイキング…!」
次の言葉を言わせないかのように右手を大きく振る
その攻撃はマドランにも当たってしまう
ノームキュウマ「今おまえたちにある選択肢はこのまま死ぬか抗って死ぬかだ」
ノームキュウマが勝利を確信したかのように言った直後、急に混乱を引き起こす
ノームキュウマ「な…なんだ…!?」
大きな花に乗ったUM、「ユリハ」が現れる。ユリハがノームキュウマの混乱を引き起こしたのだ。
ユリハ「皆は今のうちに!」
ヒスイが管理人としてユリハの実力を認め、ウェイキングストーンを光らせる
ヒスイ「起死回生!」
皆の傷が癒え、サシア、クラウン、ヒスイ、イザナギのウェイキングストーンが光る
これまでにない力を引き出そうとしていた
イザナギ「アウェイキング 古往今来 カタストロフ」
クラウン「アウェイキング 天気俚諺 激雷」
ヒスイ「アウェイキング 死生有命 ヘル」
サシア「アウェイキング 落花流水 クローバー」
イザナギの技がノームキュウマのキュウマ本体に攻撃を当て
クラウンがノームキュウマの右手の冠のようなものを激雷で回収し
ヒスイがヘルで命ごと切る
クローバーの花言葉は
復讐
サシアのクローバーがノームキュウマを切断させる
ノームキュウマはいままでのことを反省したかのようにその場に座り込む
ノームキュウマ「…ごめんよ。攻撃なんか仕掛けちまって。
ーーーーノームキュウマの過去ーーーー
俺はキュウマでも優秀だった。一体のUMとして見てもらえていた。
番号振り分け後のテストで俺は戦闘ロボットに攻撃をされちまったんだ。
その時、自分の中身の霧が正体を現しちまった。
その時の戦闘科からは敵扱いされた。
戦闘ロボット含んだその場にいた全員が俺を殺そうとしてきた。
それからUMのことがどうしても信じられなくなってしまった。
だがオーマ様がこう言ってくれたんだ。
『お前の優秀さは何のためにある?いざという時に使えなくてどうする?
そういうときに使えないなら俺と練習をしよう。俺たちの世界は誰にも邪魔されない。皆同じキュウマだ。』
そこでキュウマワールドに導かれた。
そこで練習を重ねた。
それでも実践するときはこなかった。
そのときオーマ様はこう言ったんだ
『そろそろ実践してみようか。逃げるな。相手に背中を向けるなよ?』ってな
そういってお前らが来た。
お前らのことなんか倒せるかと思った。
でも俺よりずっと強い。
ーーーー今ーーーー
皆同じUMだ。目的は一緒だ。人間を倒すんだろ?これ、持ってけ」
ノームキュウマが冠を差し出す
クラウン「お前はこれがなけりゃどう自分を守ってくんだ?お前はこれがあるからこそ強い。俺らだって苦戦したさ。
どうだ?俺らについてこないか?」
クラウンが思い切った提案をした
ノームキュウマ「でも俺はもう命も切られてすぐに消える。」
クラウン「何言ってんだ!こっちには命の主がいるさ!」
ヒスイ「死生有命 リブ」
ヒスイがノームキュウマのことを回復させる
ノームキュウマはしばらく考えてこう言う
ノームキュウマ「いや、俺はここに残る。キュウマワールドを守るためにな。」
クラウン「いい判断だ」
ノームキュウマ「じゃあ、ここでサヨナラだ。」
クラウン「何言ってんだ!俺らはまた会いに来るさ!」
ノームキュウマは涙をこらえながら
ノームキュウマ「…ああ!」
ノームキュウマが皆分のゲートを開く
サシア「…じゃあまたいつか会おうね!」
ノームキュウマ「おう!また会おう!」
そういってUMはゲートを通り、姿が見えなくなっていく
ゲートが閉じるとノームキュウマはこう言う
「生きて帰ってこいよ…!」
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