概要
触れられない距離で、夏だけが近づいてくる。
この連作は、都市の八月を舞台に、SNSと現実のあいだで揺れる心を描きました。
水のぬるさ、かき氷の底の白、扇風機に乗る香水の匂い——日常の細部に、触れられない距離の切なさを重ねています。
「あなた」は手を伸ばせば届きそうで、けれど画面の向こうにいる。
近くて遠い、そんな夏の温度を十首に留めました。
水のぬるさ、かき氷の底の白、扇風機に乗る香水の匂い——日常の細部に、触れられない距離の切なさを重ねています。
「あなた」は手を伸ばせば届きそうで、けれど画面の向こうにいる。
近くて遠い、そんな夏の温度を十首に留めました。