02辛いは辛い<ツライハカライ・カライハツライ>の巻-01
PM8:20
@バーTS
ベス:
師匠、うちの取締役がよろしく伝えて欲しいって言ってたよ!
Oさん:
何の事や?誰やそれ?
ベス:新垣取締役で、あE金属に居た新垣さんで判るかな?
Oさん:
ん・・知らんで・・誰や?
ベス:
何か以前、材料トラブルの時に、お世話になったって・・
Oさん:
ふむ・・ごめん、人の顔と名前が一致しない習性があるねん僕・・
ベス:
なんでそれで営業がつとまってるのよ!w
Oさん:
いあ、昔に1回会った位で覚えて無いってw
ベス:
2回会って、1度は飲みの席だったって・・
Oさん:
んで、その人が僕の悪口で言ってたん?だいたいな、よろしくって言っといて!
って話の時って、ろくな話されてないw何でもいいんやけどw
まぁ、うん、”いえいえこちらこそ”って回答でいいやん。興味ない。
ベス:
だからぁ・・材料の不具合の話でぇ--
Oさん:
もういいって・・知らんでいいやん!僕は嘘つきは嫌いやねん!
それだけや・・”一生、許さん”言うといて・・。
ベス:
でも、取締役は、師匠の事を・・
Oさん:(無表情で淡々と)
君・・しつこいよ。
-ベス、身体が固まる・・師匠が初めて怒ってる・・ベスに・・-
ベス:
ご・ごめんなさい・・。
Oさん:
マスターごめん、おあいそ!
ベス:
ちょっ、師匠!、ごめんなさいって、
Oさん:
お釣りは・・いつもみたいにやっといて!、ご馳走さま・・またね!
ベス:
師匠ってば、待ってよ!なんで?そんなに怒んなくていいじゃ・・
Oさん:(無言でベスを一瞥)
・・・(背中を向けて左手だけ手を振ってTSを出て行く)
カランカラ~ン♪
-<BGM:Aerosmith -Dream on->-
ベス:
師匠・・なんで・・どうしちゃった?
マスター:
ん~、なんか触れられたく無い部分もあるんじゃない?Oさんでも・・
ベス:
でもあの話って師匠が圧勝した話のはず・・
師匠の会社が数千万円の損失になる話を師匠がヒール役になって守ったって・・
普通ならヒーローだよ。
マスター:
う~ん、Oさん的には何か腑に落ちない部分があるのかもね・・。
ベス:
怒っちゃったっていうか・・なんか悲しそうだった・・
ベスしつこく言い過ぎたね・・
-カランカラ~ン♪-
ヒロミ:
うえぇ~い、お疲れちゃん!ベスちんどうしたぁ元気ないじゃん!
このパゲにしかられたの?
のんさん:
いきなりパゲいうなwこっちは何も仕出かしてないわ!
って、どうしたベス君?
ベス:
な・何でもないです・・お疲れ様です。
ヒロミ姉さん、おひさです!
マスター:
えっとビールで?あいよ~!
のんさん:
ベス君、どうした?何かトラブル発生かな顔色良くないよ?
ヒロミ:
ん~~、、ん・?Oちゃんの車、そこのパーキングにあるけど・・
ベスちん、Oちゃんとなんかあった?
ベス:
ヒロミ姉さん、鋭いってば・・
ヒロミ:
今夜は接待の予定は無いって聞いてたし、この時間でここにいないなら
宿に戻ったのかな?って、
でもベスちんがここで顔色悪いって事ならそれ以外ないじゃんw
何?叱られた・・?
ベスちんに叱るってのは考えられんけど・・・ってか、とりあえずかんぱ~い!
ベス:
やっぱヒロミ姉さんは師匠の事、よく解ってますよねぇ・・
ベスなん・・(ウルウル・・)
ヒロミ:
はい、泣かな~い。てか珍しいなOちゃんが、放置して帰るって。
なんか言ってた?ってかベスちんに怒鳴るとかはOちゃんに限ってないだろうし・・
ベス:
昔の事しつこく聞き過ぎちゃって・・今思うと、嫌だったからはぐらかしてたんだろうけど、ベスしつこく・・。
君、しつこいよ。
って、見たことも無い表情っていうか・・無表情で・・・。
のんさん:(飲んでたジョッキを滑らせる)
ほんとにOちゃんそう言った?
ヒロミ:
まじで?
ベス:
うん・・、君って言われちゃった・・。
のんさん:
ベス君、何の話した?てか何を聞いた?
ベス:
取締役からよろしく伝えて欲しいって言われたので・・
そうしたら師匠が、そんな人しらないの一点張りだったから
また、ベスがからかわれてるのかと思って・・
そうしたら・・僕は嘘つき嫌いや!一生、許さん!言うといてって・・
意味がわかんなくて、それで取締役は感謝してるって説明しようとしたら
さっきのセリフでお勘定済ませてお釣りも取らずに出ていちゃった・・
ヒロミ:
う~ん、だいぶ・・あかん奴やな・・ごめんベスちん、まじで・・
ベス:
えっ?
のんさん:
うん・・酔ってしつこく絡まれた時のOちゃんのセリフだなそれ・・。
ベス:
ええっ?
ヒロミ:
ねぇマスター!ちなみにOちゃんのお会計って
マスター:
万券置いて行かれったすよ!ミルク1杯で。
のんさん:
うむぅ・・どういうクエストだこれ・・。
ベス:
あ・あの・・ごめんなさい・・わかんない・・
ヒロミ:(電話をしだす)
あ、Vのヒロミです。ごめん612のOちゃん戻ってね?
ごめん急用で部屋に繋いでほしくて、うん、あぁそうなの?了解、
ありがとね。
ヒロミ:
ベスちんさ、落ち着いて聞いてね、
その1
Oちゃんの” 君・・しつこいよ。”は、かなり気分を害した時に間違いない
その2
ここで万券置いて出たのは、多分あっし達が来る前提で、
みんなの分の支払いって事・・だから”ベスちんを頼む”って意味なのよ。
その3
部屋には戻ってない。いま確認とれた。
う~ん、なぞ・・。
予想だけど、よっぽど嫌な事だったのかもOちゃんにとってね。
それを特別な存在のベスちんから執拗に聞かれて・・
感情の持って行きようがなかったんかなぁ。
このままココに居ても関係性悪くなるって考えたのかもね。
で、あっし達がくる前提で支払い済ませてベスちんを頼む・・か・・
ふーん・・愛されてますね・・・(棒読み)
ベス:
そ・そんな今、からかわなくても・・
出て行くときの後ろ姿、寂しそうだった・・師匠・・
のんさん:
うちの取締役・・何を吹き込んだ・・
ヒロミ:
を?のんさん、取締役と一騎打ちっすか?w
のんさん:
ムリ!ないない。けど、本当に因縁あったんだな・・。
ベス:
ヒロミ姉さん、ベス・・師匠探してくる・・。
ヒロミ:
大丈夫、居場所はだいたいわかる、無茶な事はしないってw
あっし達がくる数分前かなここ出たの?
ベス:
5分もたってない・・入れ替わりでって感じ・・
ヒロミ:
ふ~ん、で、あっし達がすれ違ってもいないんだし、
恐らくココ出て、すぐに居合わせたタクシー乗ったなぁ。
って事は、N街だな。あそこでOちゃんが行くなら
2軒、あ3軒か・・。あんま深い繋がりないんだけどな・・
まぁベスちんが安心するならいっかぁ。
-ヒロミ、電話をする-
あ、おはようございます。ご無沙汰です、S町のVのヒロミです。
ごめんなさいもう営業中だよね?ごめんね。
うん、あぁ居てるwいあいあwちょいこっちでプチトラブルってか、
いあいあwあっしじゃないってwうん、
少々心配している小娘ちゃんが居てw
え、あぁそうなの?
なんかごめんなさい、頂くようにしますw
またこっちにも遊びにきてくださいね。
では、失礼しま~す。
-ツーツーツー-
居たよ。隣のエリアのN街のラウンジに居るって。
けど今日はもう構わない方がいいかも。
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