その真実の先に、何が待ち受けていたとしても――

　天使の少年少女達が、女神から世界の命運を託されて旅をする。
　そんな王道ファンタジーの中で、それぞれの過去や背負っている物が丁寧に描写され、一人、また一人と少しずつ過去を乗り越えていく姿に、ついキャラクター一人一人を応援したくなりました。
　時折挟まる軽快なギャグ描写や、登場する度に何処かウケを狙っているような女神の態度が、良い息抜きとしてバランスを取っており、一話一話も比較的短めなので、サクサク読み進めることが出来ます。
　一方で、世界観や歴史背景といった面がよく考えられていて、読んでいるうちにどんどん物語の中に引き込まれていくのが、非常に魅力的だなと感じました。
　キャラクター達の成長物語が好きな人には、特におすすめ出来る作品です。
　この先の展開も非常に気になるので、未読の方は是非一読される事をお勧めします。