母の故郷は、心温まる人外魔境でした――

 様子のおかしい人外魔境でのスローライフ。
 何もかもが常識から逸脱した田舎で、何の変哲もない前世の記憶を持った男の子が、様々な事にツッコミを入れながらドタバタ過ごす物語。
 主人公である空は、村の人々にとっては何の変哲もない普通の男の子で、別に彼だけが特別だとか、チート能力を持っているだとか、そういうわけではありません。
 でも、彼が引き寄せた縁や運命が、彼自身の咄嗟の選択が、ずっと未完成だったパズルのピースとなって、結果として誰かを救ったり、ずっと滞っていた歯車をそっと押したり……そんな心温まる素敵なお話です。
 書籍化、コミック化もされている作品なので、気になった方は是非書店もチェックしてみる事をおすすめします。

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