第3話 新たな生活
長女、「りな」が産まれ1ヶ月程、実家に居た。
あっという間にもうそんなに経ったの?
私の体はだいぶ、回復はしたけれどやっぱり帝王切開のキズが痛い‥
違和感‥
りなは驚くほどすぐに起きる‥
助産師さんからは「だいたい3時間間隔での授乳だよ」と、言われていたものの‥
やはり2580グラムと小さめに産まれた事もあり
早い時で90分で大泣きをする‥
授乳中、お腹がいっぱいになる前に眠くなってしまうらしい‥
しばらく続き、私自身も疲労困憊‥
保育士で赤ちゃんをみてきたけれど3ヶ月未満の赤ちゃんは初めてだった‥
「世のお母さんたちはこんなに大変な思いをしているの?尊敬する」
そして色々、アドバイスをしてきた自分も恥ずかしく思えた。
3人での生活も軌道にのり、なんとか子どもの居る生活にも慣れた。
5ヶ月を少し過ぎた頃、「離乳食」が始まった‥
なかなか大変で、たくさんのストックを作るが‥
追いつかない‥
それでも、少しづつ食べ物にも慣れ、元気いっぱい
育ってくれた。
そして、あっという間に1歳の誕生日を迎えた。
小さく産まれた事もあり、ちょっぴり成長は遅く、まだ1、2歩しか歩かない。
それでも1歳という、大切な1日。
卵アレルギーがある事が判明し、ケーキは特注で「豆乳クリーム」で作って貰った。
そして、忘れてはいけないのが「一升餅」
つかまり立ちしながら、そしてあまりの重さに
転ぶ、りな。
あまりにも可愛すぎて、しばし、泣いた姿をみてしまった。
早いような、遅いような‥
母としても1年が経ったんだと思うとなんだか
嬉しさと「これからも守っていかなくちゃ」
「絶対に手を離さないからね」と、決意のあらわれでもあった。
子育てのまだまだ、入り口に過ぎない。
「このまま時間が止まったらいいのに」
と、思った。
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