第4話  初めての入院

 1歳6ヶ月になった頃、初めての40度の高熱をだした。すぐ、近くの病院へ行き、診てもらった。「おそらく突発性発疹ですね。よくあるので大丈夫ですよ」

どうやら、初めての発熱でなるものらしい。

熱が下がってきたら体に発疹がでてくるのが特徴と、言われた。

ただ、全く、大丈夫には思えなかった。

息も苦しそうで食欲もない‥

水分もあまりとれない‥

私自身も初めての事ばかりで不安でたまらなかった。

次の日のお昼頃、りなの様子が明らかにおかしい‥

急に動きが止まり、横になり始めた‥

「どうしたの?」

「どこか痛い?」

泣くわけでもない‥

ただ、動かない‥


すると、突然、右半分だけがバタバタし始めた‥

そして、目線もなんだかおかしい‥

声をかけても返事もない‥

すぐに救急車を呼んだ。

痙攣のようなものは約5分程続いた。


救急車は痙攣が治まったような頃に到着。

ただ、顔色は真っ青‥

すぐ、近くの大きな病院に運んでもらった。


診断名は「複雑性熱性痙攣」だった。

そしてそのまま、入院となった。


何がなんだか全く分からないまま、入院をした。

入院中も食欲はなく、機嫌ももちろん悪い‥

「ヤダ」ばかりだった。


ただ、良かった事もあった。

きっと病院に行ってすぐ、自宅に帰っていたら心配で夜も眠れない‥

そして、何もしてあげられない自分を責めていたと思う。


1週間程、入院をし、退院を迎えた。


私は、そろそろ復職を考えていたが相談した結果、痙攣が恐ろしく、もう少し仕事は休もうと決めた。


仕事はいつでもしようと思えばできる。

でも、子どもの命ほど、大切なものはないと思った。

今は、りなの体と成長を守ることを大切にしようと思った。

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始まりの世界 @Ibanez986

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