まさか日本代表が勝つとは、のブラジル代表戦だった。

　日本代表の事は皆色んな意見があると思うので、少しだけで。

　·堂安律の守備は、サイドの選手としてもう世界トップクラス。

　·鎌田大地は選手として完全に世界レベルであることを改めて証明した。

　０−１の時に、カウンター阻止したプロフェッショナルファウル３連発なんて素敵すぎた。

　ゲームコントロール能力がえらく高い。

　·鈴木淳之介は即戦力、渡辺剛も同じく。

　·伊東純也は精度の高いハイクロスを入れられる貴重な存在。

　·久保建英はやっぱり賢いけど、キック精度が足を引っ張る。

　·リーダーシップの高い選手が増えてきた。

　等など。

　日本代表はさておき、今回のブラジル代表はとても良かった。

　あの強かったブラジル代表が帰って来た、と思った。

　韓国代表戦ではサッカーの素晴らしさが溢れていた。

ビルドアップ時の何気ないパス出しでも、相手は騙し味方とは息を合わせるといった高度なプレーを当たり前のようにしていた。

　MFブルーノ・ギマランイス、プレッシャーが弱いと直ぐにスルーパスを出して来るが最高だった。

　日本代表戦の１点目、ルーカス・パケタとの縦のワン・ツーからのスルーパスは極上のチャンスメイクだった。

　韓国代表戦のロドリゴの得点も縦パスに合わせた第三の動きで、今回のブラジル代表は縦の揺さぶりが冴えに冴えていた。

　日本代表戦のカゼミロ・ギマランイス・パケタの組み合わせの中盤もゴージャスで良かったが、韓国代表戦のカゼミロ・ギマランイス・ロドリゴの攻撃仕様も良かった。

　ジョエリントンを使い戦闘力を上げる事も出来るので、W杯本番でも中盤はとても強くなるだろう。

　日本代表戦であまり良くなかった守備陣だが、CBにガブリエル・マガリャンイスやミリトン、GKにアリソンがいるので、日本代表戦より格段に良くなるはずだ。

　あと日本代表戦のヴィニシウスのCF起用、とても良かったのではと思う。

　少なくともリシャルリソンを使うよりずっと良い。

　リシャルリソンを信用して使えという人もいるが、リシャルリソンはもう天井、これ以上良くならないと思う。

　右WGには今回いなかったハフィーニャやアントニーもいるし、ベストメンバーになったらW杯は期待出来る。

　今回見てブラジル代表にカルロ・アンチェロッティ監督を起用したのは極めて理性的で正しい決断だったと思った。

　ブラジル代表は、ヨーロッパの現代戦術に対応出来なかった。

　そのブラジル代表にヨーロッパの戦術を良く知っているが、無理にブラジルに当てはめることはしない、用兵術が上手くカリスマ性があり、選手に言う事をきかせられるアンチェロッティは最適だ。

　でもブラジルの文化とは未だに戦っていて、記者から変な質問が飛んでいる。

　何故ベストメンバーを固定しないのかと。

　ブラジルでは、“最もサッカーが上手い１１人を揃えれば、後は勝手に上手くいく”そうだ。

　ってそれ、ジーコの考えそのまんまだ。こういうのが、伝統っていうんだろう。