FCバルセロナとウソだらけの世の中

 FCバルセロナが公式戦2連敗でしたところで、様々なニュースが流れた。

 中でもハンジ・フリック監督への批判が多く、戦術や選手起用など結構な言われようだ。

 

 世間を一番騒がせているのが、ハイライン戦術をやめた方が良いという意見。

 某ネットニュースでも熱心な書き込みが多数上がっている。

 でも真剣に受け止めている人には悪いんだけど、こんなニュースは気にしない方が良い。



 普段真面目な大人であっても、会社や組織や政治の話では覚えているのに、スポーツの話では忘れてしまうものがある。

 

 それがどんな組織内にも大抵ある”敵対組織“。


 昨シーズン優勝して今期も良いスタートをきったFCバルセロナ。

 今の会長ジョアン・ラポルタがの後ろ盾だったのが生前のヨハン・クライフ。

 ということは、今のバルサはクライフ派の運営だ。

 そのことが当然面白くない人達もいるが、チームが好成績をあげている時には流石に批判し辛い。

 ってことで連敗後、反クライフ派の人達には今がチャンスとなっているわけだ。

 因みに記者は批判するのが仕事だ、そりゃ書く。


 ジョゼップ・グアルディオラがすかさずフリックを庇ったのは当然で、クライフの愛弟子が今のバルサを否定するはずがない。


 

 最近流れたニュースの中にも正しい意見もあるし、間違った意見もある。

 

 正しいのは若いCBパウ・クバルシが言った「本当に強いチームならFWの選手が最前線で守備をするべきだ」というもの。

 これこそが敗因で、これを言われたらぐうの音も出ない。


 怪しいのがマーカス・ラッシュフォードをCFに置いて起死回生を図るというもの。

 これはラッシュフォードを左WGに置いておくよりも、まだCFに置いた方が良いと読むべきものだ。

 良い面を期待してではなく、悪い面を目立たなくさせるには?といった話しだ。

 

 あと、フェラン・トーレスが信用されてないのもある。

 なのでCF獲得の噂が止まらない。


 その中の1人、レバンテUDのエッタ・エヨンがなかなか良さそうだ。

 21歳のカメルーン代表選手で、左WGもCFも出来る。

 その上契約解除金52億とリーズナブルで、財政難のバルサでも手が出しやすい。


 安定感をとるならセール・ギラシで、将来性をとるならエヨンってところか。



 その他左SBジェラール・マルティンを批判する声もあったが、これは良くない。

 今の財政難に陥っているバルサには、SBにまでまわせる資金がないのだから。 

 今のバルサにとってマルティン以上の選手獲得は、もはや贅沢。

 マンチェスター・シティFCだって左SBにユース上がりで守備の怪しいニコ・オライリーを使っている。

 このくらい我慢しなければならない。


 昨期の優勝は奇跡的な快挙だと、バルサファンは正しく認識すべきだ。

 そして今のチームを精一杯に楽しむべきだ。

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