第3話 幽潟町三丁目探検団
賢いそうちゃんは、ともちゃんには前もって話していたようだ。ともちゃんは怖がりだけど、それで平気な顔なのが頷ける。そして、ぼくも交えて駄菓子屋で作戦を話してくれた。
幽潟町の三丁目にある古びたアパートに、一人暮らししているとてつもない奇妙な男は、きっとたくさんコンビニには通っているはずだ。だから、奇妙な男が、コンビニへ行っている間に、アパートから証拠を盗むんだ。と、いうことがそうちゃんの口からでた説明。
ぼくは「おお」と言って、頭も気持ちもスッキリした。
そのスッキリした頭で考えた。
「じゃあ、ぼくたち三人のチームに名前をつけようぜ! あ! 幽潟町三丁目……うーんとな。幽潟町三丁目探検団! これで決まりだ!! カッコイイだろ!」
「うん! 丁度、今行くところだし、作戦名と同じみたいで、いいな!」
「いいよ!」
作戦を立てたそうちゃんが、真っ先に気に入ってくれた。ともちゃんも平気な顔をしていいよといってくれた。
そうと決まれば、ぼくは得意になって「じゃあ、行こう!」と二人を引っ張っていった。ぼくは元々リーダーなんだし、頭の良いそうちゃんが考えた作戦でも一番を取らないといけないんだ。
頭の良いそうちゃんが「待ってといい」三丁目へ行く際に必要になるからと、駄菓子屋ですももとチョコバー、コーラを人数分袋へ入れて持ってきた。
ぼくは、まずは三丁目のコンビニを探した。
幽潟町の殺人奇 主道 学 @etoo
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