ファイアーエムブレム封印の剣 評価SS断念雑感書き散らし
泉 とも
第1話完走した感想ですね。
何気にこのゲームノーマルとハードで三周ずつの計六周クリアしてたんで、ネットの攻略情報を見ながら評価SS取得に挑んでみたのだが、一向に上手く行かないので諦めた。これはその敗北の感想戦である。愚痴とか負け犬の遠吠えなんだけど、それでもこの挑戦の時間を、丸ごと無駄ということにはしたくないので、せめて共感の一つも抱いて頂けたら幸いである。
ゲームについて
はっきり言えば理不尽で面白くない。FEでお馴染みの評価が癪に障るし、トラキア776にあったスキルや、救済処置とも言える成長率の上昇と、必殺回避の聖戦士の書が無い。支援も最初から解禁されてない。分かり易く言うとトラナナよりも、更に内容が劣化しているのだ。面白いはずがない。初見殺しと味方の低い成長率、白夜/暗夜まで続くハード以降の敵の不条理な高ステータス、払拭できない運の要素など、聖戦からこっち何故か面白さを取り上げているのだ。時は20年以上前なので当時はまだ開発陣も若く簡悔精神が旺盛だったのかもしれない。
GBAのFEは聖魔の光石でスキルの復活やフリーマップの導入で、だいぶストレスを緩和したものの、封印の剣は支援相手の可視化もなければ、支援を組むためのポイントにも限度額が設定されていたりと何がしたいのか、何をさせたいのか全く見えてこない。
というか嫌がらせにしか見えない。のんびりやる分には気にならないが、気にし始めると瞬く間にこのゲーム嫌いになる。なった。序盤が辛いというが別に序盤を越えても辛いのである。だいたい5章の時点で山賊たちが破格のステータスしてるんだよな。ここに味方の低成長率と、経験値の圧倒的な不足、店の品揃え等々が追い打ちをかける。
急ぐにしても次の章への仕込みもしないといけないが、開幕のレベル上げ用の乱数調整をしても、良いのが全然出ないのもザラ。楽しい要素が残っていないのだ。
「アップデートで良い物になっていったとしても、プレイヤーが最初にゲームをやめたら意味ないでしょ」
とは桜井政博の言だが、前のタイトルで『もういいや』となったら次回作も売れないのだ。34万本売れたけど、個人的にはバリバリのクソゲーだと思う。聖魔の頃には期待値ががっつり下がり蒼炎と暁で続編みたいな扱いしてたのにハードを跨ぐって不誠実もやらかして、FEはどこよりも早くリメイク戦略に転向した。
こうして見ると確かに歴史の転換点とも言うべき作品なのだ。悪い意味で。以降はキャラゲー路線に切り替えた割には、何かキャラと絵面が薄味な感じでミスマッチしてFFTっぽい感じがしたりソシャゲをやったり畳んだりした訳だが、それらの話は置いといて。
黙っているのは耐えられないが、いざ語ろうとすると言葉が出て来ない。ゲームでの挫折って思いの外ダメージが大きいので、こういうのも次への悪影響に繋がるんだろうな。
キャラクターについて
初期値が酷く成長率も低くハードになると山賊の斧で即死する味方が三人も四人も仲間なり、こちらの50%は四回外れて敵の40%は当たって即死する。マーカスとディーク以外は二発耐えられないなど、序盤は弱さから来るストレスの山だが、中盤以降はタスクの多さから来るストレスの山。味方の層が十分厚くなるのは終盤だがそれでも普通に死ぬ。
きっちり二発三発或いは全弾命中しハードを投げ捨てたくなることも多々有る。たぶん動画を完全に真似すれば行けるんだろうけど、それはそれで面白くないんだよな。これパズルゲームじゃないし。答えを知りたい訳じゃなく、上手く行って欲しいの。
それなのに全く上手く行かないのが、このゲームのキャラたちである。やればやるほど思うんだけど、味方が強いことの何がそんなに気に入らないんですかね。今回はイリアルートで一応クリアまでに触った仲間たちについて語っていく。
ロイ
トラナナのリーフ同様にクラスチェンジがイベント仕様。これは聖魔もそうなんだけど、マジでそれやめろ。ろくに育たず柔らかい上に足も遅い。結構育っても後半は勇者辺りに絡まれて、雑に殺されたりする。要介護ヒーローとか誰得なんだ。支援相手が多いけど支援は5回までなので大して意味が無い。いっそ支援を結べる相手全員と関係を結べたらまだ良かったのに。ソルジャーや山賊が出なくなるとレベルを上げる機会を失う。
ウォルト
初期値も成長率も酷い奴筆頭。クラスチェンジ時の期待値がイグレーヌに負けており、ハードブーストを得てはやての羽を使ったクレインにも負けている。ただ支援の早さだけは群を抜いており、マーカスAロイBともなるとそれなりに状況が改善される。ドロシーにはない利点であり、それだけで前線に居座る権利を得ている。肝心のロイとマーカスからすると、他に良い相手はいるんだけども。
アレン
聖戦のアーダンみたいな育ち方をする奴。赤緑の赤い方。ランスとの支援Aで序盤を凌ぐがヘタレ易いし、育っても不思議と強く無いので普通に負けて普通に死ぬ。全ステータスがカンストしてても信用できないと思う。
ランス
力と幸運が育たないから後半敵を倒せずレベルも上げられない奴。赤緑の緑の方。速さが伸びてもずっと敵の必殺がチラつくし、どこかで一発は貰うし中盤以降で貰うと死ぬ。ヘタレ易さは相棒とどっこい。というかフェレ家の連中はだいたい弱い。マーカス以外は全員二軍ファーム落ちし易い。
マーカス
ハードモードを進めるに当たって頼らざるを得ない。そして序盤からこつこつ乱数調整して成長を吟味することで、後半も戦っていける。何気に幸運と魔防が10を超えて、魔法に強気に出ていけるのマーカスとパーシバルくらい。支援相手も豊富で、赤緑のB枠を貰って補強するのもいいし、ロイ・ウォルト・リリーナとの四角い援護関係を築いても良い。ドーピングアイテムでの補強が明確に効果的なのも良い。要はダグダみたいなもん。
ボールス
アーマーナイトなのに初期値が低い技や速さが伸びて守備が伸びないとかいうがっかり感の塊。運は伸びる方だが盾として運用するには不安が残る。ハードの山賊は自軍に欲しいほど強力なので、リリーナが仲間になる頃にはベンチ行きである。敵も特攻武器をよく担いで来るので尚更。こういうのを反省したのがフランツとギリアムだったんだろうけど、アレはアレで中途半端っていう。
エレン
育つか育たないか極端な人。HPを含めて3ピンするだけでもありがたいし、評価の成長面はクラスチェンジする予定のない、下級職のレベルを上げる場面も出て来るため、それだけでも必要なキャラ。支援はルウだけ初期値が高いのでミレディが仲間になる頃にB、その後どちらかをAにするかってことになる。
ディークさん
初期値が全てと言われる男。だいたいHPと技や運辺りで2ピンして、大して強くならないけどステータスは低くないということになりがちな人。柔らかい上に素早さが伸びないので闘技場で戦えなくなる。ルトガーとA組んでクラリーネ・クレインとで四角い支援を作ってもいい。他の奴より頼りになるけどアテにはならない親戚みたいな人。
シャニー
最初期の味方の力って大抵は低いんだけど、聖戦のフュリーはマジで恵まれてた。レベル1から4で始まり20までで力が基本的に10を越えない。クラスチェンジ後にエナジーリングで10を超えるかな?という辺りが悩ましいがもう殴りには期待できないのを忘れ、ここで魔が差すと後悔することになる。
ロット
体格が12だが諸々のステータスはそこそこ良い。ワードの支援Aを受ければ序盤は活躍できるが、ワードのせいで序盤止まりの悲しい男。有望な支援相手に恵まれないというのがこの男の全てを物語っている。西方三島ではワード共々実家に戻るとちょっとしたイベントがある。
ワード
ロットの相方でウォルト並みに育たない要介護戦士。カス。俺はこいつを軽蔑の眼差しで見てる。それくらい弱いし育たない。1ピン2ピンの常習犯。もう少し何とかならなかったのか。最初期の支援Aは価値が大きいが、天井のせいで赤緑と取り合いになり、結果的に七章までだとB止まりだったりする。全てが逆風。こいつの良い所は支援会話で親の死に目より仕事を優先したロットに『お前思ったよりバカだな』って吐き捨てた所くらい。
チャド
クラスチェンジ先が無い悲運の盗賊。大事に育てよう。レベル20でもロイより強いとかザラ。ただし支援相手のルウが弱いので、そこも悩みどころ……。このゲームの緑色は役に立たない。
ルウ
リリーナの引き立て役。それにしたってこれは酷い。全てが伸びない。速さも魔力も伸びない。全体的に丸く成長して現状に対し、二周遅れ三周遅れのステータスになりがち。レイと組ませようにもチャドと支援がAになってるとそれも活かせない。支援の振り替えとかできなかったのか?レベルアップ時の乱数の値の合計と割り振りが出来れば、こんなに酷いキャラにもならなかっただろうに。
ルトガー
女神の像を使用先はだいたいこの人。ハードブーストの恩恵を受けつつ、闘技場で稼ぎ役になる。支援が完成して幸運が10を超えると後はこの人に引っ張って貰うことになる。竜の盾も使っちゃっていい。アテになる奴に甘え倒さないことは甘え。ボディリングを使うとクラスチェンジ後に体格が10になり鋼の剣で攻速が落ちなくなる。
クラリーネ
ラーチェルほどには育たないので過信は禁物。天使の羽を使った方がいい。ルトガーと中盤で支援Bになり、クレインとは爆速で支援がAになるので、その辺は非常に頼れる。
サウル
支援相手は多いけど成立は遅い。ドロシー共々ヨーデルとは速攻で支援が成立するがそこまで待っていられない。速さと魔力の伸びは良かったが運はお察し。支援はドロシー以外を考えるなら、サウルをメインに考えるなら初期から狙っていけるエレンくらいか。
ドロシー
力の成長率50%らしいのだが、相方がサウルで次が七章なので、そのままベンチに行きがち。実際そうなった。
スー
育てる場面があるとするなら8章外伝。育てるための餌が圧倒的に足りてない。しかも相手の火力は上がるので安全も確保できない。加えてイリアルート行きも考えるなら尚更出番は無い。遊牧騎兵は特攻武器もないため強いのだが、どうも出現ステージや支援先がかみ合わない。
イリア傭兵団の皆様
七章の難易度の原因。生まれてこの方ヘタレなかったことが無いノア殿。地味に体格が高めでハードブーストを受けたフィルとくっつくが、肝心の御本人がベンチ入りをする。トレックはまず生存が辛い。出現した直後に三回殴られて死ぬまでが様式美。こういう場面が後二回はある。そしてゼロット。マーカスに比べてフィジカルは優れているが、運が上がらない。フェレ家の二匹目のドジョウみたいな彼らだが、即座に取って代われるような能力は持ち合わせていない。将来性が無いのだ。貧乏人ってこれだから嫌ですわ。
リリーナ
何度もやり直していると、疲れて動かし忘れて矢で撃たれて死ぬ。魔力しか伸びないと言っても過言ではない成長率。最終的には先手でマムクートを一方的に屠ったりするが、この人ホント事故要因。しかし言うなればこのよく当たり必殺が出る鋼の斧みたいな女が大事な場面が結構あるのも事実。このゲームは兎に角火力面での長所を伸ばせる奴が偉いのだ。しかし増援の飛兵やアーチでさっくり死ぬの本当に頭が痛い。
オスティア四人組
既にディークがいるので使ったことがないオージェ。HPと守備が伸びるのでボールスより使い易いはずなのに、実際はそんなことがないバース。育てる余裕が無いウェンディ、育て易い盗賊のアストールと突然現れるかませ犬たち。漏れなく二軍へ行く。
フィル
ハードブーストを受けた剣士(二人目)。ルトガーに比べ体格が低い代わりに、幸運が高い。ノア殿と手早くくっつくなど本人自体は使い易い。後半は敵が槍ばっかりだから、結構当たるし危うい場面も多いので、過信は禁物。対格差が犯罪。
シン
ハードブーストを受けて恐ろしく強いのだが肝心な所で期待を裏切る。このゲームは低命中率の攻撃を連続で二発受けないと死なないという場面で当たる。敵の攻撃四発全部当たらないと死なないとなれば当たる。必殺がとなれば出る。実際イリアでファルコンとペガサスとアーチの攻撃が、四回全部当たって死んだときは反吐が出た。無双できそうに見えても、敵のステータスはずっと高いので、頼って先行させるとそのまま討ち取られることもあるのだ。
ゴンザレス
西方三島の鉱山ルートだと低レベルで加入する貴重な山賊。技は上がらないので秘伝の書はこっちに回る。支援相手がリリーナのBくらいしか空いてない。後はガレット。それでも山に陣取ったゴンザレスは息を吐くようにドラゴンナイトを薙ぎ払うので非常に頼もしかったりする。ただし魔法は簡便な。
ギース
西方で仲間になる海賊。体格に不釣り合いな勇者の斧を持っている。例によって支援には事欠くし、ゴンザレスがいるせいでクラスチェンジの見込みは無い。
ララム
踊り子。最初から天使の翼を持っている。こういう自覚のある奴は助かる。支援相手に恵まれない。中盤以降はそんなのばっかり。
エキドナ
鋼の斧を持って取り囲んだ山賊に二回殴られて死ぬ人。せめて剣にしようそこは。加入する章の民家で貰える竜の盾を使うと守備が10になる。だから何だと。ボディリングを使うと体格が11になり鉄の斧で攻速が落ちなくなる。だから何だと。
レイ
ヒュウ、ダグラスと同じ増援ではなく初期配置のためハードブーストを受けられない奴。相対的に敵の中では弱い。ソフィーヤに比べたらまだマシなのだが、何をどうやっても体格が足を引っ張る。使うのなら支援はルウとチャドのBに納まるんじゃないかな。
クレイン
ハードブーストを受ける初期上級職。はやての羽で速さを補強して、後は適宜3ピンをさせるだけで最後まで戦える人。換金アイテムも持っているし重要人物なのだが、ティトと同じく出現時にこっちに歩いて来てくれないと説得が遅れて計画が破綻することもある。このゲームで語り草になる粗。
ティト
ハードブーストを受ける下級職。妹に比べると良く育つが支援相手に恵まれない。シャニーとAになっても火力は増えない。ゼロットも使わないし、ユーノとAを目指して頑張るくらいか。
キャス
盗賊なのでよく育つがチャドに比べると物足りないし、支援で相性のいい奴が一人もおらず、初期値の高い奴がギースだけという有様。外伝で育てようとすると事故死するけど、例によってもう育てるためのステージがないということになりがち。
ミレディ
ハードブーストを受ける竜騎士。レベルを20まで上げずに早めにクラスチェンジしても全然戦える。というか砂漠攻略のためには、仲間になる話でなるべくレベルを上げてクラスチェンジさせて突っ込ませるというのが、割と有効だったりする。
セシリア
初登場がいきなり足を取られる砂漠ということもあって、未だに悪く言われがちだが、通常ならば自分の足で走って逃げられる上、遠間から杖が振れて、パーシバルの支援Aの相手であり、リリーナの支援Cという役割を持てるのだ。こればっかりはあんなタイミングで強制出撃させる任天堂が悪い。
ソフィーヤ
セシリアと同じく難易度の嵩増しで放り出された犠牲者。こういう何かの選択の結果、面白さが引き算されたみたいな状況とキャラは真面目に擁護ができない。このゲームがスイッチの巻き戻し機能がないと面白く遊べないのも納得。
イグレーヌ
初期値が優秀な初期上級職。ファとの支援がすぐにAになるのも良い。初期値がクラスチェンジ時のヲルトの期待値を上回っていることがたまにネタにされる。ヲルトがネタにされる。
ファ
良く育つマムクート。竜石はハマーンの杖で直し直し使おう。足が遅い上に微妙にタフさに欠けるので、強気に前に出すと大変なことになる。
ガレット
初期上級職のバーサーカーだがそんなに強くない。雀の涙ほどだが支援はゴンザレスとは初期値が高いのでCくらいにはなる。それだとゴンザレスはガレットCリリーナCくらいに納まる。リリーナには山賊組の身受けをさせるという選択肢がなくもない。
パーシバル
ジェイガンと赤緑がいるならカミュも存在する。ハードブーストを受けて即戦力として登場する。技が低いし育たないのでマルテを使えと言っているようなもの。何げに13章でも仲間にできるけど、後で仲間にした方が能力が高い。
ヒュウ
値切らないと初期値はそこそこだが支援相手が厳しい。ニイメも初期値こそ高いが上昇値は1しかないのだ。彼を育て切る前に本編が終わりそうだったりと、あまり出番が無い。せめて特別に杖が振れるとかなら話は違ったのだが。
ツァイス
ミレディの弟であり支援A相手でありハードブーストを受ける男。そのため後からでもモリモリ育つ竜騎士。忘れがちだがこの姉弟はエレンが支援相手だと早めに進行するので、後れを取り返し易い。
ニイメ
ヨーデルと違ってレベルが上がる余地を残している。杖振りを粘って速さを上げよう。そうすると以降で追撃を受ける危険性がぐっと減る。結構魔力の高い杖振りが可能な初期上級職と中々頼れるが、支援相手がヒュウがやっとである。
ユーノ
人妻天馬騎士!よく見ると胸がある!本人は弱いものの旦那と妹との支援が非常に早く進む。本人の回避に難があるので、シャニーAティトBで組むと、命中と回避の課題はクリアされる。ペガサス三姉妹の代名詞『トライアングルアタック』もあるが、枠は厳しい。
ヨーデル
最初からレベルがカンスト、魔防も完成しており素早さも低いため、遠距離魔法の避雷針に立たせておくという使いかたが出来る。サウル・ドロシーとも結構な速さで支援が組めるので、二人を使っているならB枠で埋めると良いだろう。はやての羽が余っているなら一枚使うだけでもだいぶ話は違って来る。
カレル
今更いるか?って感じの救済枠。フィルとは速攻で支援が組めるので、出撃枠が余っているなら。
攻略について
たぶんこのゲームの乱数って皆同じだから評価SSを真面目に取ろうと思ったら、攻略動画をべったりなぞるのが一番良いんだよね。でもそれが未だにできないの。攻略情報も出ているけど、予定を進めるにはキャラクターの能力が求められる。でも肝心のキャラが全然育たない。『どうせまた1ピンや無音が』という諦観や絶望感からレベルアップを恐れる様になって来る。仲間の成長に全く希望が持てないのだ。そんなゲームが面白い訳ねーだろバーカ!
恐る恐る慎重に進めているつもりでも長丁場なのでどこかで必ず悪いもしもが起きて、溜息を吐いてやり直したり、いよいよ諦めてクリアしたりする。うんまあ自己責任でしかないし、最適解が出ているのにそれをなぞらない自分が悪いって、分かってるんだそんなことは。でもそれを一々可視化されて、何が楽しいんだって話なのよね。
難しいモードなんだからって言うけど5章の時点で山賊がレベル5で力13技7速さ9運3守5魔防1とかこっちに欲しいよそんなの。体格11とか問題にならんよそんなの。上振れするとこれに+1だぞ。レベル5で。それに実行命中率だか何だか知らんけど、当たり易い攻撃はもっと当たり易く、外れ易い攻撃はもっと外れ易くなるってシステムが導入されてるらしいにも関わらず、現実としては味方の攻撃が、全然アテにならないようになっただけって有様。
お金も無いし、闘技場も上手く行かない。言うほど稼ぎのポイントも無い。レベルが上がってキャラクターの脱落が決まる瞬間。
残った面子のステータスと敵の能力を比較して、一部を除いてパッとしない自軍。今となっては答えが出たパズル。パンドラの箱を開けた時に最後に残ったのは希望じゃなくて虚無だったみたいな作品。
終わりに
挑戦失敗したときに、そのまま辞めるためにクリアしてんのトラナナっぽさはあった。というか評価項目が増えて実質減点対象が増えただけ、オールAじゃなく評価SSっていうふうに検索結果がブレてるのもマイナス。エクストラステージで敵キャラ使えますよで燦然と輝くギネヴィア姫の高ステータスからどっと押し寄せる茶番感。
何かこの人匿ってたけど、全部この人一人で良かったんじゃないのっていう、アレ。
手探りで遊んでいるつもりがその実ゲーム自体本当はランダムでもなく、同じ乱数の中同じゴールに向かいながら違う過程を求めているけど、そんな自分の無知から無意味な失敗を繰り返しているだけっていう、ケージの中で知らない明日を夢見る小動物になったような気分を味わう。それがこの封印の剣っていう作品なんだと思う。
無駄と無意味が楽しくない。それってゲームと言えるのかい。例えそれが、プレイヤーの主観だったとしても。
ファイアーエムブレム封印の剣 評価SS断念雑感書き散らし 泉 とも @izumitomo20231231
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