第十二回 私的ファンタジー雑感・そのいち
すごいね、もう十二回目だ。
前回で異世界ファンタジーについて触れたので、それに乗っかったネタでやってみようと思う。
といっても、昔他で書いたやつの流用だったりしますけど(自爆)
いわゆる西洋風ファンタジーに、初めて触れたのがいつだったのかは、ハッキリしていないんですよね。
子供の頃は、ジャンルってものを、あんまり意識していませんでしたから。
魔法使いのおばあさんが出て来るような、お伽話なんかがそうだと言われれば、そうなっちゃいそう。
そういうの以外でこれかな? と言えそうなのは、今は亡き
どちらも秋田書店プリンセス掲載の漫画。
『フェネラ』はどちらかと言うとSF寄りなんですが、こちらの世界とあちらの世界がつながって、ってお話と、あちらの世界が絵に描いたような西洋風ファンタシーでしたので、かなりファンタジー要素が強かったのは間違いありません。
ストーリー自体も凄く素敵で、小学生の時にあんなに美しい物語が読めたのは宝ですわ。
一方の『はいどうぞ!』は日常系ファンタジーコメディ。巨大な猫のぬいぐるみのような下宿人エクタくんがやって来たことで巻き起こされるハートフルホームドラマ。
東映不思議コメディが近いと言えば近いか。
どう見てもファンタジーな存在なエクタくんがいることで、幻想的な生き物たちがやってきたり、伝説の魔法使いが訪ねてきたり、と暖かくて微笑ましいお話が毎号展開されるのでした。
ああ、私もネリマドールに行きたいと、何度願った事か。
ファンタジーというものがほとんど認知されていなかった時代に、中山先生はこれでもかってほどファンタジー物を書き続けられ、ファンタジー漫画の第一人者と言えば? で真っ先に名が上がるほどに。
『聖戦士ダンバイン』が登場したとき、そのファンタジーな世界観に視聴者の多くが戸惑いましたが、中山星香作品を通過してきた
……『ダンバイン』と言えば、そのファンタジー観、特に「東京上空」の西洋騎士然としたオーラバトラーが東京の空を飛びまくって戦う描写に「さすが冨野監督、イマジネーションすげぇ」とか当時のアニメファンが称えまくっていたけど、その数年前にファンタジー以外の何ものでも無い恰好をした剣士と蛮族が、大都会の摩天楼をバックに剣を交わし合って戦っていたんですよ。
ええ『電子戦隊デンジマン』のヘドラー将軍とバンリキ魔王です(爆)
とは言いますが、『ダンバイン』がファンタジーに対する抵抗感を薄めたのは事実。とっかかりになったことは称賛しなければなりません。
冨野監督って、ファンタシー物への造詣深いんだよね。
ギリシャ神話的なものを『海のトリトン』でやっちまってるし。『ガンダム』のア・バオア・クーもファンタジー系からのネーミングだったかな。
世にファンタジー物が広まるようになったのは平成になってから?
きっかけはやはり『ドラゴンクエスト』なのかな?
私個人もゲームからでした。
『ドラクエⅣ』が発売した二月の終わりに、生まれて初めてゲーム機というものを買い、『ドラクエ』の1と2を買って、毎晩遊んでました。
初めて徹夜を経験したのもこの年で、体質が変わって花粉症にかかるようになっちゃったんだよね。
ただ『ドラクエ』遊ぶ前に、『バスタード!』読んでたから、こっちが先になるのか?『ダイの大冒険』もすでに始まっていたし……あれ?(汗)
コンピュータゲームが流行ってから、ゲームブックが流行ったのか? コンピュータゲーム題材にしたゲームブックもたくさん出たし。
読み物としてはやっぱり『ロードス島戦記』なんだろうなー。私は派生作品から入りましたけど。
『ドラクエ』から、もっと楽しい『ウィザードリィ』にドはまりして、その辺りから読み物としてのファンタジーに走った。
この時期の記憶は混乱してて、よく覚えていないのよね。
『ロードス』本編を先に読んだのか、『リプレイ』だったのか。
『ロードス島リプレイ』を読んだから『ソード・ワールドリプレイ』を読んだのは確かなんだよね。
この辺で私のファンタジー観が作られました。
実際、この時期は出版物もいっぱいあって、作品やら資料集やら、たくさん買って読みまくっていたような。
見るのも多かったな。
レンタルビデオもまだまだ隆盛だったから、海外製の妖しげな作品がぞろぞろとレンタルショップに並んでて、漁ってましたね。
未だにその時期、何度も繰り返して借りた『勇者ストーカーの冒険 Death StokerⅡ』を追い求めてます。テーマ音楽が軽快で軽薄ですげぇ気持ちいいのよ(爆)
『勇者ストーカーの冒険』ついては、『ブレイド』や『インキュバス』みたいに、いずれ個別に書くつもり。
読み物でもいかにもスニーカー文庫というような異世界召喚物『私の勇者様』シリーズとか。少しだけ違った世界での物語みたいなのも多く出てた。
スーパーファンタジー文庫の『狼たちの黄昏』とか。
うーん、私的なファンタジー観語る以前に、そこへ至る過程で長くなり過ぎた。
次回へ続けよう。
……たまには、真っ当な書き手みたいな真似も楽しいね(爆)
ではまた次回。
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