未成年女子と行くガールズバー

ムスメとの逢瀬は隔週程度か。

今回はガールズバーに客として行ってみたいというリクエスト。

キャストとしてガールズバーに居たことはあるらしい。

予約して行くものでもないだろうとブラついて入る店を選ぶことに。


当日。そういった店の多そうな繁華街。

コンカフェやガルバの呼び込みが多いエリア。

アオザイを着た呼び込みを発見。

ムスメはカワイイと燥いで行き先をベトナムガールズバーに決定した。


入店し着席。

白基調の明るい内装だ。

キャストは四人居て客は二人だけ。

ムスメは全員を呼び寄せてに全員に一杯ずつ飲ませる。

キャストがオジに向かって料金システムの説明をしてきた。

当然支払はオジなので正しい判断だ。


キャストは全員ベトナム人らしい。日本語堪能だ。

出身地ベトナムのことでしばらく話をした。

オジは仕事で行ったことがあった。

ムスメはそもそも海外に行ったことがないとのこと。

自己紹介を済ませるとキャストがゲームを進めてきた。

負けたらコカボムだと言う。

ムスメはコカボム作るのは面倒だからテキーラにしようと逆提案。

店内に飾ってあった観覧車型のグラスホルダーを見逃さずにテキーラ観覧車を頼む。


コネクトフォーという立体要素のある四目並べ。

割と頭を使う。ムスメは全敗。

結構な量のテキーラを飲んでいる。

ムスメはもっと頭使わないゲームにしようとジェンガに切り替え。

キャストもムスメも慣れているようでオジの負けが嵩む。

なにやら理不尽な粗相でテキーラが追加されたりもする。

いつのまにかベトナムの乾杯の合図をムスメも操って煽ってくる。


オジは酒が弱いわけではない。

接待をこなすうえではある程度飲めないといけない。

許容量を超えないようにしつつ場をシラケさせない術は心得ている。

だがムスメはオジから見てもかなり強い。

紅潮しているし感情の振れ幅が大きいので酔ってはいる。

ベトナム焼酎の水割りを飲みつつ、ゲームで負けてテキーラを10杯以上飲んでいる。

まだまだ楽しそうだ。

キャストのグラスが空になると追加を促すなど、気遣いもできている。

もちろんこれもオジの払いだが。


そうこうしているウチに常連っぽい男性客が複数来店した。

ムスメはキャストは継続客を大事にすべし、と退店。

支払はバーでバランタインの30年をボトルで入れるくらいの値段だった。

その夜はそのまま解散した。


翌日、ムスメから血まみれの足の写真が送られてきた。

どこかで転んだのだろうが記憶がないとのこと。

見ためよりしっかり酔っていた。

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