第2話 旅と出会い
お金は貯めていたものがあるからしばらくの間は大丈夫だろう。
しばらくがどのくらいかはわからない。
もしかしたら1週間過ごせないかもしれないし、1年以上持つかもしれない。
どうせ先の短い命なのだからできる限り楽しいことをしていこう。
その地の料理を楽しんだり、音楽や舞台、屋台や絶景、たくさんのことを楽しんだ。
90度見上げるほど高い電波塔をみたり、有名な作品の聖地を見たり、長い長い道をゆっくり歩いたり、田舎の街では体験できない経験ができた。
旅を始めて1年経った頃、貯金の残りが少なくなってきた。
旅人とはいっても一芸を持っているわけでもないし、何か大道芸にできる特技もない。
「どうしたものか…」
迷っていると、ふと小さな店が目に止まった。
「マリオネット…」
その店は人形を取り扱っていて世界中の人形が集められているようだった。
「マリオネットならできるようになる気がするな」
マリオネットなら過去に一度触ったことがある。
外に出れなくなってしまった友のために作り、披露したことがあるのだ。
早速店に入り、マリオネットを見ることにした。
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