第6話 進化

あの恐怖から逃げて今は東に来ている

そろそろマーカー地点に着きそうになる時には月乃はソワソワしはじめた


(どうしたの?月乃)


(いい匂いがすると思って)


さっきの死の恐怖を忘れたかのように月乃の足取りは軽やかだ


1メートル下の崖下にいたのはワームだった日本にいた頃に友達が飼っていたカメレオンがよく食べてるのをみた


ミニレッサーワーム

ランクG

スキル 穴潜りlv1


ミニレッサーワーム

主な攻撃を持たない魔物、畑を耕すのが得意な魔物


穴潜りlv1畑を少しいい土に変える


敵対しない魔物なら狩り放題だ、ざっと20から30ぐらいいる。大きさがボウリングの玉の大きさで見た目が転生する前に見たミルワームが重なり合ってウニョウニョ動きまくっているから正直言ってキモい


(ここでは殲滅を目指すよ)


(ええ!私の胃袋に全部いれるわ)


意気揚々と飛び降りた月乃は全速力でワームたちに向かっていった


ご飯の時間よーと言いながらワーム達の悲鳴や月乃がワームの咀嚼してる音が聞こえてきた


カメレオンって…舌で素早く捕まえた後に口に運ぶものじゃないの?

日本で見たことのある食事じゃないよ月乃!!


月乃は舌でワームを舌で巻きつけた後にワームを舌で切断して口に運んでいった


流石に切断の断面から緑色の血?みたいのが出たり、咀嚼音が聞きたくないからしゃがみ込んで耳を塞ぎ外の音を遮断する


やっぱ定期的にカメレオンが食べる生き物を捕まえないといけないのかな

悩んでいる所に月乃が戻ってきた


(月乃そろそろ終わった?)


(全て私の胃袋に入れてやったわ!)


そういう月乃のお腹はパンパンに膨れていた

あんなにいたんだからレベル上がってもおかしくないなぁ。鑑定を発動させる


ミニレッサーカメレオン

ランクG

名前 月乃

lv5/5 進化可能

スキル 擬態lv1 舌lv1



進化一覧


レッサーカメレオン


レッサーカメレオン:ミニレッサーカメレオンが通常進化した個体レッサカメレオンでの行動によって次の進化先が決まる


(進化出来るよ月乃!!)


(やったわよ黒ちゃん進化だわー!)


月乃は嬉しいのかその場で跳ねている

そっか〜ここのカメレオンは跳ねるのか〜


(どうしたの?黒ちゃん)


(何でもないよ月乃)


それならいいわと月乃は跳ねるのをやめた


(じゃあ、進化させるよ〜)


(バッチコイだわ)


月乃を進化させるボタンを押した途端、月乃が光はじめ20秒ぐらいでおさまった


(進化完了よ〜)


そういった月乃はキンボール並みのでかさになっていた思った以上にでかくなりすぎだろう


(どう?どう?強くなった私?)


月乃は進化して褒めてもらいたいようだった


(凄くカッコよくなったよ月乃。それにゴブリンも丸呑みに出来そうだね!でも…もう抱っこは出来ないね)




(あんな穢らわしいものは食べたくないわ!!そこは、断固として拒否するわ!!)


どうやらご立腹のようだ


(じゃあ改めて、詳しく見るね)


月乃の大きさはキンボール並みの大きさで色もミニの時と変わっていなかった


((じゃあ、変わったのわスキルの方かな?))


レッサーカメレオン


lv1/10

名前 黒華月乃 ♀

ランクF

スキル 擬態lv2 舌lv2


擬態lv2  周囲に擬態が少し得意になり、同等のランクや下のランクには完全見つからないが、居場所が分かるスキルを使われると見つかる 上のランクには、ランクの差によって見つかりやすい


舌lv2  自分より小さいものは完全に捕まえられるようになったり、舌で巻きつけて振り回すことが可能になった。また、舌で魔物を貫くことが少しできるようになった


大幅に強化されたようだ


(強くなったね月乃)


(ふふーんどうよ。じゃあ抱…)


(でも抱っこはできないからね)

 

(そんな…!抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ!)


どうやら体が大きくなっても心は子供みたいだ。月乃は不服なのが尻尾を何度も地面に叩きつけている


(月乃これ以上やったら他の魔物が来ちゃうから辞めようね)


(だって…黒ちゃんの抱っこが…)


どうやら凄く落ち込んでいるようで、やる気がなくなったようだ


(月乃そんなに大きくなったんだから、最初に転移した場所まで乗せてって欲しいな〜)


その言葉に月乃はやる気を出し始めた


(さあ!黒ちゃん早く乗って!黒ちゃんを乗せてどこまでも行くわよ!)


月乃に股がると月乃は最初に転移した場所に向かって、走り出した。


(ちょちょ早いよ月乃〜ー!)


(黒ちゃんを乗せて〜どこまでも〜♪)


上機嫌の月乃が歌いながら、30分ほどで今朝のところまで戻ってきた

感覚で言うと午後3時を過ぎたぐらいだが、眠気が酷いどうやら体が小さくなった分、精神年齢も下がったようだ


(月乃そろそろ帰るよ〜…昼寝するよ〜)


(分かったわ〜 黒ちゃんとお昼寝するわ)


元気がいいことだと思いつつ、ダンジョンルームに転移をする


(お帰りなさいませ。幻魔様)


(ただいま幻さん…)


(帰ってきたわよ幻)


(月乃さんもお帰りなさいませ)


(じゃあ今から寝るから取り敢えず、夜に起こしてね)


(分かりましたが、起きた後で少しお話があります)


(は~い…zzz)


寝る前に幻さんがなんか言ってたが眠気がひどすぎで適当に答えてしまった

まぁ。何とかなるだろう。お休みなさい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る