第5話 ロモノスの森へ2
ダンゴムシかと思ったらワラジムシだったのか丸くなる可能性はなくなったけど、一体相手してるうちに他は逃げそうだな
(取り敢えず月乃.一体倒すことを目標に動くぞ)
(わかったわ)
そう一体しか倒せないなら確実に倒す方法で
ウドゥラウスたちは警戒もした様子もなく、月乃の方に向かっていく
考えた作戦は、月乃が擬態で風景に同化した後、舌でひっくり返す方法が一番安全だと思う どうか成功してくれ!!
最後の一匹が通り過ぎだ後、月乃が後ろからウドゥラウスを舌でひっくり返したその音に他のウドゥラウスたちは一瞬の硬直後、バラバラに走り去っていった
(やったわよ黒ちゃん作戦勝ちよ〜)
作戦はうまくいったが、沢山の足がバタついている正直に言ってキモい
(キモすぎるわ黒ちゃん)
月乃も同じことを言って、自分にくっついていた
いやいやまだ戦闘中だから
(月乃防御はペラペラだと思うから腹に穴を開けると動けなくなると思うよ)
(強くなるためよ)
そう言って、ウドゥラウスの腹に穴を開けた最初は暴れていたがだんだん動きが鈍くなってとうとう力尽きたようだ
(私強くなった?)
自分も気なったため、鑑定を発動した結果レベル1のままだった
すぐにレベルは上がらないだろうと予想していたので予想通りだった
だけど月乃はレベルが上がったもんだと思いこんでいるようでワクワクしているのが、念話で伝わってくる
(月乃言いづらいけど、レベルは1のままだったよ)
(え?)
ワクワクしていたのに急に固まった
(月乃さん?)
(やって…… )
(え?)
(こうなったらやって、やって、やりまくってやるわよ)
(月乃それじゃ違う方に聞こえちゃうから)
ぷりぷり起こった月乃を連れて次の北西に向かって歩きはじめた
道中ファンタジーの定番のゴブリンを見かけた息を潜めて鑑定を発動したところFランクの魔物だった
ゴブリンが過ぎたところで目的地に向けて歩き始めた。しばらく歩いた後、目的地の近くになった
(月乃そろそろ目的地に着くぞ)
目的地にみえた魔物は月乃と同じ大きさのイモムシだった
3匹ほどしか見えないが動きが遅いこれならレベル上げにはちょうどいい保険として鑑定を発動させる
ミニレッサーキャタピラー
ランクG
スキル 糸lv1
ミニレッサーキャタピラー
動きが遅く主に餌になりやすい
戦闘は意味のない糸を出すのみ
糸lv1 10cmしか糸を飛ばすことしかできない。糸は人間たちの服によく使われる
紹介文が可哀想すぎる餌にされたり、服に使われたりなどふんだりけったりの魔物だな
(月乃の可哀想だから辞めようか)
(えっ何?黒ちゃん)
ふと月乃を見ると口にキャタピラーが入った後だったようで、辺りを見渡すと3匹いたのがいなくなっていた
(月乃もしかして食べた?)
(ええ!すごくクリーミーだったわ!)
キャタピラーたちよ南無三
レベルを鑑定しても1のままだったが月乃もやっぱりねといい胸に飛び込んできた
(北に向かって出発〜)
月乃は元気いっぱいにいった後、お腹いっぱいになったのかすやすや寝始めた
月乃を起こさないように次の目的地まで歩く道中、生き物の気配しないのが不自然に思えた。実際には居るんだが息を潜めてる感じしか無かった不気味に思いながら目的地に向かう
魔物が近くなったから月乃を起こす
(月乃そろそろ目的地だぞ)
(おはよ~…)
まだ眠そうだが、そろそろ切り替え貰わないと困る
(元気いっぱいよ黒ちゃん!)
切り替えは早い方で良かった
そんなことを思いつつ目的の魔物を見つけた
最初に倒したウドゥラウス達であったが何からか逃げてるのかずっと後ろを気にしている
(何か様子が変だよね?)
(黒ちゃんすぐに逃げましょう?)
(え?目的の魔物目の前だよ?)
(そうだけど。早く逃げないと取り返しがつかないわ!)
月乃にせかされ北東に進路を変える
(できれば小走りで移動するのと糸は触っちゃだめよ!)
月乃に言われたことに注意をしつつ北東に移動していく
その時ウドラゥウス達の絶命の声が響いてきた
(月乃何で逃げるのか説明してもらってもいいか?)
(説明したいことは山々だけどもう少し安全なところにいってからね!)
いつもおっとりしてる月乃からは考えられない焦りを感じた
北東にいる魔物を目指して走るがサーチのマーカーが動かないことに不自然に思う
だんだん近づくのにつれて白い繭で木にぶら下がった物が多くなった。それは、マーカーで印した魔物も繭で存在していた
(ここもだめね…次は東に向かって走るわ)
(何で?繭になってるから倒してレベル上げしようよ)
(黒ちゃんそうしたいけど、繭を鑑定したら理由が分かるわよ)
そう言われ鑑定を発動
???繭
中身ウドゥラウス
???の糸で獲物を捕らえている
まだ生きているが捕らえた獲物を餌としている魔物を捕食するための罠
臭いにつられてきた魔物を糸が触ったとたんそこに移動してきて一瞬のうちに捕食する
(やばいことしかないよ月乃(+_+))
(そうよ。ここらへんはその魔物のテリトリー見たいね)
(やっぱりこれって蜘蛛の糸だよね?)
(そうね。蜘蛛よ、しかも飛び切りやばいやつ私の感覚だとAからSランクに感じるわ!)
思った以上にやばいやつであるようだ
(それに高ランク魔物の糸がそう簡単に壊せると思う?)
(無理だね。ありがとう命拾いした)
ふふーんと自慢していた月乃であった
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