第4話 ロモノスの森へ

自分の世界に入ったままだか、この子に話さないと落としてしまう


(そろそろ離してくれないと腕が限界で落としちゃうよ?)


(声も可愛いのね、ますます私が守らないと!!)


あれから中々、降りてもらえなかったが後で、抱っこすることを条件におりてもらった


(君は今の状況は分かる?)


(分かるわよ。ダンジョンの魔物として生まれてあなたを守らないといけない)


状況が分かっているから、さっきの反応だったのか


(名前を決めようと思うけど何がいい?)


(そうね。私も黒ちゃんと呼ぶから、黒ちゃんが決めるなら何でもいいわよ)


(黒華月乃ってのはどうかな?)


(黒華月乃いいわね、これから月乃って呼んでね)

 

月乃は名前が気に入ったのか何回も復唱していた


(ここにまた、たらしま様の被害者が…)


「だからやめてくださいって…」


幻さんに茶化されつつ、月乃に鑑定を発動させる


ミニレッサーカメレオン

lv1/5

名前  黒華月乃  ♀

ランクG

スキル 擬態 lv1  舌 lv1


ミニレッサーカメレオン

カメレオン類の中でも一番下のランクに位置する魔物 弱いがイモムシなどの同じランクの魔物なら倒せる 

また、この時期の行動によって進化先が増えていく


擬態 lv1 姿を隠せるが上のランクの魔物には見つかりやすい


舌 lv1 まだ上位の魔物は難しいが小さい魔物なら飲み込める。また、舌で攻撃して貫くことは可能


やはり生まれたてのため弱いが、行動によって進化先が増えるってことなので今後の活躍に期待するしかない


(黒ちゃん抱っこ、抱っこ)


一通り鑑定した後、月乃から抱っこを要求された


約束通り、抱っこして話していたが睡魔が襲ってきた


(明日から月乃のレベル上げが始まるから今日は早めに寝ようか)


(わかったわ。明日から黒ちゃんを守るために強くなるわ)


取り敢えず、ショップから40DP使ってベットを用意して月乃のために10DP使いナイトキャップを被せてみる

 案外カメレオンにナイトキャップは可愛いと思う

ベットに入って隣に月乃も寝始めた


「幻さんもお休みなさい」


(お休みなさい幻魔様明日もよろしくお願いします)


しかし雑貨のDP安すぎるが後150DPしか残ってない明日にはどうにか増やす方法を見つけないと……



2日目


月乃の尻尾が顔に何回も当たることで目が覚めた


(おはよう月乃)


(黒ちゃん早くレベル上げするわよ〜)


朝早くから月乃は元気いっぱいでやる気に満ちているみたいだ


「幻さんもおはよう」


(おはようございます幻魔様)


「では行ってきまーす」


(いってらっしゃいませ)


幻さんにも挨拶したことだし、月乃を連れてダンジョンルームからでる


ロモノスの森へ戻ってきた自分は抱っこしていた、月乃を地面に下ろす


(倒して、倒して、倒しまくるわよ!)


(月乃まだ弱い方に入るんだから無理は禁物だよ)


(黒ちゃん、分かっているけど早く強くなりたいの!)


どうやら言っても聞いてもらえなさそうだ


(一つだけ約束してね。自分よりランクが上の魔物には挑まないこと)


(分かったわよ)


少し落ち込んでしまったみたいだが、月乃の命も大切なことだからこれは譲れない


(近くにいるGランクの魔物をサーチで調べる)


出発する前に、取得しといたサーチの魔法を発動させる

100DPの痛い出費だったが、索敵に持って来いのものだった

調べていくうちに、何箇所か今の月乃でも倒せそうな魔物を見つけた


(何箇所か見つけたけど、北に2km、西に1km、北西に3km、北東に4km、東に3km何処から行く?)


(魔物の種類は分かっているの?)


(ごめんね。そこまではまだ分からないだ…)


ダンジョンマスターなのに出来ることが少なすぎて泣きそうになる


(黒ちゃん泣かないで💦)


月乃に言われた言葉に驚いて、目を拭ってみるとほんとに少し泣いていたみたいだ

どうやら精神まで子供に近づいているようだった


(泣き止んだことだし、一番近い西の方から行こうかしら)


そう言って西の方を目指して歩く西の方に向かって歩く


ロモノスの森を歩いていくうちに、様々な果物が実っていた

うーん、ダンジョンにも農園作ってみるかぁ

そんなことを考えてたら目的地に近くなった


(月乃、そろそろ目的地につきますよ)


(何でもかかってこいわ)


月乃は準備万端なのか鼻息が荒かった


サーチした所に近くなって、魔物の正体を肉眼でとらえた

それは大きなダンゴムシが何匹も移動していた

まだ、こちらに気づいていないみたいだから鑑定を賭けておく



ミニレッサーウドゥラウス

ランクG

スキル逃走lv1 逃げ足レベルlv1


ミニレッサーウドゥラウス

攻撃能力を持たない魔物だが逃げることだとピカイチの性能を持つ。まだランクが低いため逃げる速さは遅いこともある

ピルバクと間違えられやすい

成長すると逃げる速さだけで弾丸のようになり街などの壁も破壊できるが防御が弱いため諸刃の刃になる魔物


逃走lv1 逃げている際に、走りに補正がかかる


逃げ足lv1 仲間がやられていてもすぐに逃げる


ダンゴムシかと思ったらワラジムシだったのか

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