デート
アフターしたかったなぁという
彼方から送られた文字に悩んだ結果
明日同伴でもしちゃう?笑
と、提案してみた。
すぐ既読になったのは気付いたが
先にお風呂に入る事にし
早く寝たくてササッと洗い済ませた。
ベッドに入り確認すれば
したい、の三文字。
どこに何時がいい?任せる!
↓
〇〇駅の前!18時とかどう?
↓
おけ!じゃぁ寝るね!おやすみなさい♪
↓
おやすみ!
そこでもう眠さが限界で寝てしまった。
…………
物音がして起きた。
リビングに行けば休みだと言うママがいた。
『ふぁあ…おかえりママ、何時〜?』
「ただいま、今15時過ぎよ。…アバズレデビュー出来た?」
つま先から頭までジロジロと観察したと思ったら
まさかのニヤニヤと笑いだし嫌な予感的中。
『なっ、しっしてないわ!!』
「あら、残念ね〜」
『あ!馬鹿にしてるでしょ!!』
「もちろん♪」
『ひどい!!今日も行くんだから変な想像しちゃう様な事言わないでくれる!?』
「いや、想像しなきゃいいでしょうが」
静まる部屋で呆れた視線を向けるママ
「んで?時間、いいの?」
『はっ!そうだった!!』
気にしてたでしょう、と言われ
急いで準備を始めた。
18時ギリギリ約束場所に着けば
壁に寄りかかるスラッとした紳士風イケメン
伊達なのか眼鏡をかけていて
昨日の雰囲気と真逆過ぎて
もう一度自分の身嗜みを確認し声をかける
『ギリギリでごめんっ、おまたせ!』
「んーん、俺も来た所だから大丈夫♪あれ?なんか今日の芽咲昨日と違うね?」
『ぅえ!?へ、変かなっ!?』
一応デートのつもりだったなんて言えず焦る
「全然……めっちゃ可愛い♪」
『っあ、ありがとぅ…//』
(さすがホストっ//惚れてまうやろっっ!なぁんて笑)
仕事に使うネクタイを選んでほしいと頼まれ
親子でお世話になった高級ブティックへ
値段的に1つだと言うので
仕事での彼方を想像しながら
これじゃない、これでもない…と選んだ
買ってくるねと彼方が離れた瞬間
ネクタイを数本、タイピンやカフスもこっそり購入した。
(ふっふっふ、同伴について調べたもんね♪キャストとゆっくり過ごす時間で客側が色々キャストに買ってあげたりするだって♪)
正しい情報かも分からなかったが
カードは毎日使わなくてはならないし
これからも頑張れの意味だと思い購入。
彼方に絶対似合う、とスーツまで買った私
(金ヅル?カモ?とかにされがち、とも書いてあったけど気にしませ〜ん♪)
店を出れば私にも荷物がある事に驚いた彼方に
『サプラ〜イズ!!的な?♪』
お給料とかの都合も考えずに
お高い店へ連れてきてしまった罪悪感を
プレゼントで相殺したのは内緒である。
まだ時間はあるのに大荷物な彼方
『どっかロッカーとか入れちゃう?邪魔じゃない?』
プレゼントのタイミングじゃなかったと反省
「んー、芽咲が良ければ店に置いて来てもいい?今日着たい」
その一言でプレゼントとして良かったと
単純にも内心嬉しくなった
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