姫って私かな？とか

あ、今こう言ったんだな、とか

そんな事考えて数分……

うるさいだけだと思ったけど

最後の方はなんとなく楽しい気がして

終わった頃にはすごいすごい！と

キャバクラ時同様はしゃいだ。

マイクがこっちを向いていて

すごいっ！と拾われ少し恥ずかしかったが

こうやって楽しませてくれるんだな、と思った

『ん！これ美味しいねっ！？』

「でっしょー？？バニラって言っても匂いも味もそんなしないし良いでしょ？♪好きなんだよねぇ」

『私も好きかも！あ！ねぇねぇ！ここもシャンパンタワーってやってくれたりする！？』

キャバクラとはどう違うか見たい！と言えば

さっきと同じ様に大声感謝から始まり

ホストが集まってコール…

紫なのは一緒だが青も入って少し白かったり

そんなライトアップに海の中みたい！と

再びはしゃいだ

「「失礼します！」」

No.1と新人さんがペアで付き

彼方は少し席を外した。

(なんで彼方不安そうな顔？……裏で絞められてるとか！？)

なんて想像力が働いたが

No.1こと空と、新人さんの拓也が名刺をくれたので

それぞれ好きなお酒を頼み乾杯

『彼方、いじめられてたり…する？』

コソッと聞けばなんで？と言うので

不安そうな顔で抜けてたから…と

説明したら笑われてしまった

「ふ、ふふっ、よく見てるんだね笑」

「多分ないと思いますよ？w」

『え、なになに！面白い事言ってた？』

「多分、俺達に姫が取られちゃうかもって不安だったんじゃないかな？」

『あ、そういう顔？？そういうの指名変え？だっけ？』

指名変えは基本なしなんだけど

姫が変えると言えば従わざるを得ない。そんなルールがあるらしい。

『ふーん、じゃぁ取られる不安とか無駄じゃんね笑』

「分からないよ？俺が良いってなるかも…？」

私の髪にキスをした空

『お、恐ろしいNo.1……』

「「ぶっ、あははははっ！！」」

予想外の反応だったのか腹を抱えて笑われた。

あっという間に時間が過ぎ、閉店間際は

彼方含め3人で楽しませてくれた。

「次はトリプル指名かな？ははっ」

「それいいですね！！」

思い出し笑いなのか笑いながら言う空と拓也

少しムスッとした彼方が伝票…じゃなかった

バインダーをくれた

お会計は200万ちょい…

(あれ？ここも？)

『もっと高いかと思ってた……』

そうボソッと言えばまた笑い出す2人

「安かった？……じゃぁ明日も来る？」

そう自信なさげな彼方のお誘いに

可愛い人だなぁと感じ

『彼方がどうしてもって言うなら来ようかな？♪』

「「！！」」

「ほ、ほんと！？」

『でも連続私ってつまらなくないの？笑』

「まったく！！」

嬉しそうな彼方に私まで笑顔になった

「えー、残念だなぁ…明日俺は忙しいと思うんだよねぇ」

「お、俺は休みっす…」

『彼方がいるので大丈夫でーすw』

そうふざけて言えばブーブー言われたが

彼方は満足気だった

3人と連絡先を交換してタクシーで帰宅

今日の感想は満足！につきる

『ただいまっ！楽しかったあ！！』

(あ、ママ仕事か)