初めて③
とても綺麗にライトアップされる
シャンパンタワーという物が
あるのだと聞き『見たい!』と即答
高いからやめとけ!と止めるお姉さん。
楽しいだけの私は聞こえておらず
『てんちょー!!!シャンパンタワーしたいでーす!!』
そう叫ぶと店内が一気に静まったのだが
気付かない私はわざわざ説明に来てくれた店長の話を聞いていた。
急に言われても準備出来ないから
いつもなら断るんだけど
5段くらいだったら、との事でお姉さんが好きだと言っていた……
『あれで!えっとなんだっけ……なんたらロゼ…それでお願いしますっ』
お姉さん達は唖然としていて気になったが
また声が大きく響き一瞬で意識が店長へと戻った私
少し待てば目の前でトクトクと注いでくれた
『ぅわああああっ!!!すごい!めっちゃ綺麗!!』
ピンクと紫、それと少しの黄色が混ざりあい
ライトアップされ、あまりの綺麗さに
自然と声が大きくなった
子供の様に満面の笑みで喜びはしゃぐ姿に
店内にいた客達は癒されたのだった。
…………
『さてとっ次行こっかなぁ♪』
もうここへ来て4時間程経っている事に気付き
今日の目的地、ホストクラブに行く為
お会計をお願いした。
(キャバクラって自分でレジ行かないんだって。)
渡されたバインダーを開けば
50万程だったので驚いた。
『こんなに安いもの、なの?もっとするかと思ってたんだけど…』
もちろんいい意味で言ってます!と後付け。
うちはこんなもんよと言うお姉さんに
『また来ますね!今度は指名しますっ♪』
と約束して最後に教えてくれたホストクラブへ
歩いて向かう
(指名してないのにあんだけ居てくれたのは気を使ってくれたんだろうなぁ……しかも多分安くしてくれてた、よね。いいお姉さんや…笑。…絶対また行こ♪)
少し歩けばすぐ着いたホストクラブ
「いらっしゃいませぇ!!」
また大きな声で迎えてもらった。
キャバクラと違いざっくりとだが説明をしてくれて、最後にご紹介やご指名ありますかと言われた。
さっきのキャバクラのお姉さんに聞きましたと伝え
『一番……面白い人がいいです。楽しく話せる方で……』
と伝えると来てくれたのは
学校にいたらモテモテだろうイケメンが
陽キャテンションで来た。
「え、初めてなんですかっ?そんな感じしないね?あ!俺は
かなりのフランクで接してくれたので
素を出せたのも早かった。
『え"27歳?!見えないっ!私と変わらないかと思ってた!』
「まじ?!嬉しいけど複雑だわぁw」
オススメの好きなお酒を聞けば
本当か嘘か分からないけどエンジェルの、なんたらシリーズとかいうらしい。
バニラな感じがいいんだと言う彼方
『じゃぁそれ頼もっ♪』
「っ!!!いいの!?」
『え、だって好きなんでしょ?私も飲んでみたいし♪』
今日一日で何度も聞いた入りまーすと
ありがとうございまーすの大声。
『ねぇ、この大声ってどうにもなんないの?笑』
「前もって言えば大丈夫なはずw」
『なにこの音楽……え、うるさっ!?』
突然鳴り響いた音楽とマイク近すぎて
何言ってるか分からんわ!って言いたくなるレベルのうるさいコールが始まった
(…………長い)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます