初めて
『おはよ〜、ママ仕事何時から?』
朝起きてリビングへ行けば朝食兼昼食を
作っていたママ
「19時から朝まで」
『家決まったら仕事辞めるでしょ?』
「え、嫌ですけど?老いてくだけになっちゃうじゃない。」
『えー?…うーん。あ!じゃぁさっ、ママの夢叶えようよ!なんかないの??』
「うーん……夢なんて持つ暇なかったからなぁ。あ!強いて言うなら夜のお店で働きたかったかな?」
『!!さすが酒好き……』
飲み始めると酔うまで止まらなくなるから
家では一切飲まなかったママ。
酔うまでが長いんだとか。
『じゃぁ決定ね!家と店の物件探ししよっ!』
「えー?もうオバサンなのに出来る訳ないじゃない。」
『いや、お店のママでいけるっしょ♪残念でしたぁもう決定しましたぁ笑』
はいはい、といつものママに今日の予定を話す
『今日はホストに行ってくるね!お持ち帰りされたりしてっ♪きゃっ♡』
「……」
白けた目が全てを物語っていた。
(なんでこんな馬鹿なの……って目だあれは)
完成したお昼を食べ終え
昨日の様にショッピングに繰り出した。
今度はママと♪
昨日と同じ店に行けば同じ店員さん達。
『ママこれ似合うじゃん!!あっこれも!これと……これも!はいっ』
オバサンなのに…と渋ったママを試着室へ
(私のスキルが絶対に似合うと言っているのだ!!はっはっはっ)
内心高笑いしながら待つこと数分
着替えては一着一着見せてくれて
私のスキルは間違いないと改めた所で
レジへと頼み、次はアクセサリーと小物
渋るママを無視し全部勝手に選んだ。
たまにママの目線の先にあるのを選んだり……
また大荷物を持って帰宅した
(めっっっちゃ楽しかった♡!!!)
あっという間に夕方でママは仕事準備。
私は行く店を検索していると画面が現れた
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ミッション
《母を喜ばせよう》達成!
今まで使った金額の半分が
あなたの個人資産として返金されます。
資産¥49,001,232-
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(え、まじだったん!?ラッキー♡♡ってかママ喜んでくれてんだ…良かった)
昨日買った化粧品を使って
慣れないメイクをママに聞きながら施せば
もう19:00。ママを見送り私も街へ繰り出した
(あ、立ち飲み屋!行ってみたかったんだよね♪初めての居酒屋、初めてのお酒、初めてのホストクラブ……さいっこう♡)
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