第5話

はあ?とまたプンプン怒りながらも、ヤサキはプリンを置き、かぼちゃを冷蔵庫から取り出して、何かを作り始めた。



なんだかんだ作ってくれるらしい。



しばらく赤ん坊を抱えたまま待っていたが、なんとなく興味が湧き、赤ん坊をソファに寝かせてそれを見にいく。



ヤサキが持つ鍋の中のものを、指でつまんで食べる。



「あ!ちょっと!」



「…味しねー……」



「当たり前でしょ。赤ちゃんにそんな味濃いの与えられないわよ」



「ふーん?」



「ふーん、じゃないわよ。サク、あの子どーすんの?捨てられてたって言ってたけど、まさか明日また戻しに行く訳じゃないんでしょ?」



「まさか。でも人の子なんてどー育てるか知らねえよ」



「でしょうね…」

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