第1章 潮風に混ざる鉄 1-5
空も暗くなり出した頃
俺とメアは、駅まで逃げて来て息を整えていた
「くそっ、厄介なのに目を付けられちまったな」
「水弾は、レーザーの様になったりするし、更に水弾でばら撒いた水の中を移動出来るし
極め付けは、腹に穴が空いても数秒治る程の回復力、チートでしょあんなの」
腹に穴と言うので思い出したが確かメアも攻撃を食らって肩や腹に穴が空いてたはずだ
「メアも怪我をしていた筈だが大丈夫か?」
「うん、大丈夫
人魚姫までとはいかないにせよ私も狼の
自然治癒力が相当高い」
「
「そういえば、キチンと説明してなかったね
プレイヤーには、テーマが与えられるのは話したでしょ
プレイヤーは、その与えられたテーマの中の登場人物の中から
その持った役割によって戦闘服が変わってくる」
「登場人物の役割を押し付けられるのか
まるでRPGみたいだな」
「まぁね、しかも
「じゃあ、メアの特典はどんな感じなんだ?」
「簡単な説明すると
狼と狩人と赤ずきんをそれぞれ3:3:4割合で
狼の
「赤ずきんの能力はどうなってるの?」
「ない」
「無いのに40%も割合あるの?」
「それは、私が女で子供だから」
「何だそりゃ?
自分で自由に選べないのにそんな事になるんだ」
「でもその代わりに、スキルは、自由書換えられるから」
「えっ?スキルって書き直せるの?」
「出来るよ
スキルの書いてあるページを破るとスキルがリセットされる
そうやって、相手に合わせてこっちが有利になる様にスキルを構築していきながら戦うってのが定石だと思う」
「とは、言うけどさ
現状、不死身の相手に通じるスキル考えつかないよ
しかも、赤ずきんの中から探すって言う縛りもあるのにさ」
「でも、絶対次の襲撃もあると思う
だって、わざわざ新しくプレイヤーを探すより既にバレてるヤツを狙った方が効率がいいから」
「しかも、長引けば他のプレイヤーにも特定されるリスクも高くなる訳か...」
少なくともこの数日間に決着を着けなければいけない
幸か不幸か連休で明後日までは休み
なら、あと2日以内に解決するしかない
今夜も眠れそうにないかも
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