第三話 ・・・契約をしよう。

「・・・・そういえば。」

しばらく笑っていたわたしは、こんの声で動きをとめる。

「・・・・なに?」

「そういえば、なんでオマエさん、そんなにしょんぼりしてたんだこん?」

・・・・・・ギクッ

思わず固まるわたしに、こんが言葉をこぼす。

「あ〜、さては〜

オマエさん、好き人にフラれたんだろ〜。」

「ギクギクギクッ。」

「おいおいバレバレだぜ〜

声ももれてるし、。」

「〜!!!」

こんに、

「図星だろ〜?」

と言われた瞬間、わたしの顔は、真っ赤に染まった。

「う、うるさぁぁぁあい!」

わたしはそばにあったまくらを、こんに投げつけた。

そのまくらを軽々とよけながら、こんは言った。

「あ〜あ、オレ様と契約けいやくすれば、なんでもひなたの願い、叶うのにな〜。」

その言葉に、わたしの耳は、ピクッと反応する。

さらにこんは、

「あ〜もったいないなぁ〜〜〜

あ〜あ〜。」

と、追い討ちをかけるのだ!!

・・・・・・そんなの、誰でもひかれちゃうよね!?・・・多分。

ワシッ

わたしはこんをつかんで、目を輝かせながら言った。

「・・・・こん!願いってなんでも叶うの!?

わっわたしも契約したいなぁ〜なんて、。」

わたしが言葉を発したとたん、こんはキラキラとした目で、わたしのことを見つめ、

「ほんとか!?ほんとにほんと!?」

と、叫ぶような勢いでわたしに言う。

わたしはその勢いに、少しだけ圧倒されそうになれながらも、

「う、うん。くっくわしく教えて欲しいなぁ、、、〜。」

そんなわたしをみて、こんは、

「おおおおお!いいぞいいぞ!教えてやるこん!」

「は、ハイ・・」

異常なほどのこんの熱意に、わたしはすこしだけ引きながらも、はなしを聞くことにしたのだった・・・・・。

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惚れっぽ女子は、きみを好きになる。 紅葉ふゆ @Kahurenkon1221

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