探偵を育てる学校の授業を受けてみたいと思いませんか?
尾行学、密室学、暗号学……聞いただけでも、ワクワクします。
そんな学校を舞台にして、主人公の澄花は入学するけど、登校中のバスの中で窃盗の容疑をかけられます! 冤罪です!
このピンチを救ったのが、同じ新入生の春来で見事な名推理を披露します。
スーパー名探偵かと思いきや、春来はなぜか浮かないようすで……?
序盤の魅せ方がすごく上手です。読みはじめたら止まらない。続きがすごく気になります。
伏線も細やかに張られていて、ミステリーとして骨太です。途中であっ!と驚くような仕掛けも用意されています。
生徒たちとの衝突あり、環境の違いや考え方の違いもあり。けれど少しずつ歩み寄って彼らは成長していきます。
児童向けエンタメとして、非常に完成された作品です。
あなたも探偵学校に入って、いっしょに授業を受けてみましょう!