カクヨム短歌賞1首部門 応募作品

話半分

カクヨム短歌賞1首部門 応募作品

「ありがとね」針ない時計に沁みる声 目を刺す蛍光コロンの点滅


我が人生サ終する日は遠からず 君に会えたのこれかなりデカい


食い満ちて飽きぬ道楽多種数多 静かに泳ぐ骨身の魚


おだいじに 声も姿も忘れても陽炎に浮かぶ白衣とうなじ


戸惑わぬ人が皆持つ正しさはこの世の春をなんと解くのか


掘り返すいらん写真と思い出と画面隔てた花火なら綺麗


空っぽで酔うて笑って浅はかな君はつぶやくお前だってそうだろ


帰路の果て荷を負い肩身傾ぐ日も近道にすらならぬ地下道


一人旅行くあてもなく金もない ここに書いとく「セカイ最高」


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カクヨム短歌賞1首部門 応募作品 話半分 @nagao00

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