読み手の内面がいつのまにか変わる

四篇に共通するのはじっとりした湿度感で、いつの間にか情景や感情が沁み込んできます。純文学ゆえ明確なカタルシスがあるわけではありませんが、何でしょうか、登場人物の心の変わりようが読み手にも共鳴し、ある種の快感をもたらすような読後感があります。各篇それぞれに受ける印象が異なりますので、ぜひそれぞれ味わってください。

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